オードリー·ヘップバーン主演の 「ティファニーで朝食を」 の名場面。
ヘップバーンが窓辺でギター、ムーン·リバーを口ずさむシーンは、この映画のハイライトであります。
ちゅう は、冒頭からこの映画に上手く感情移入出来ずにいたのですが、
このシーンにがっつりがっつり鷲掴みされました。
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構図の美しさ、ムーン·リバーという曲の美しさ、
主人公が初めて見せる美しさがこのシーンで弾けます。
(主人公の恋心を垣間見るシーン)
風向きが変わる一場面でした。
ヘップバーンの小さな声域に合わせて作られたこの曲は、様々な音楽家によって様々なアプローチで現在も歌われています。
映画音楽を本業として作る人たちが、
メロディーの美しい曲を作る、というのが昔は本当に多かった。
メインテーマとか愛のテーマとか。
現在だと映画音楽と主題曲は別物です。(全てではないですが)
ちゅうが音楽を聞き始めた頃は、
映画のサントラ盤を聴くときはヒットしている曲だけで、いわゆる映画音楽はパスしていました。
今でこそボーカルレスでも聴くようになりましたが、
それでも映画音楽は映画の映像とセットで見たい派です。
音楽を聴いて映像を思い出すというパターンもありますが、映画音楽の修行が相当足りてないと 、ちゅうは自覚はしています。
それはそうと、ヘップバーンの映画のために、ヘップバーンが歌うために作られたムーン·リバーが、
このシーンにピタリとハマッてしまうのは当然のことなのでしょう。
この曲は、おしゃれで都会的、洗練された雰囲気のために、ジャズシーンでよく見受けられます。
そしてmoonという存在は、都会の夜を象徴する主要アイテムのひとつでしょう。
ムーンライト·セレナーデ、
シュート·ザ·ムーン、
フライ·ミー·トゥ·ザ·ムーン、
マイク·オールドフィールドがらみのムーンライト·シャドウあたりは都会っぽくて、jazzyで雰囲気のある歌ですね。(ムーンライト·シャドウはちょっと歌謡曲ぽいか)
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一方
ドビュッシーの月の光、
キング·クリムゾンのムーン·チャイルド、fannaのムーンリバー(有頂天家族2エンディング)、
レベッカのムーン(怪奇?)、
ムーンライト伝説
なんかも思い出しますが、独特な歌が多いですよね。
月の暗とか陰といった部分とは違う、月がもつ神秘的な面を際立てる歌が多いからなのでしょう。
(暗陰ならピンク·フロイドのthe dark side of the moonというアルバムを思い出します)
この神秘性は、月にあって太陽にはないものなので、
ちゅう は月に惹かれているのだと思います。
![](https://www.image-rentracks.com/dr_monroe/dr_monroe/300_250_2.jpg)
さて、今回のMoon Riverは、
23年1月に亡くなったジェフ·ベックと、
まだまだ現役エリック·クラプトンのタッグで、
ヘップバーンの moon river をカバーした曲です。(今年の5月に発表されたばかり)
これは昔、3大ギターリストと呼ばれた2人の共演になります。
(もう1人は元 Led Zepplin のジミー·ペイジ)
因みに60年代の Yardbirds というバンドのギターリストは、
エリック·クラプトン、ジェフ·ベック、ジミー·ペイジとこの順に交代しています。
3大ギタリストを輩出したヤードバーズは凄いですね。
とてつもない功績を残し現在においても影響力を持つ3人ですが、
どちらかというと、クラプトンとジミー·ペイジは曲作りや音作りの面において活躍、若い頃は時代を牽引してきた寵児的イメージですが、
ジェフ·ベックの方は、純粋にギターリストとしての活動のみで登りつめた職人肌ミュージシャンと言えます。
今回のムーン·リバーはその傾向が顕著でクラプトンのヴォーカルと音作り、プロデュースに、
ジェフ·ベックの個性的なギターを乗せたという作りになっています。(ベックのギターの音は唯一無二で少し聞けば良く分かります)
若干ベックのギターが大人しめに感じるのはクラプトンの音作りの結果でしょうが、
それだけではなく、冒頭に話した抑揚の小さい曲のためとも言えます。
ただ全体的に見ると洗練されたサウンドのイメージでも、
ギターの音は紛れもなくベックのものです。
又もうひとりの主役エリック·クラプトンは本人の意識外かもですが、
おしゃれ感が凄くて、ギターリストのクラプトンからトータル的なアーティストとして復活してからの色気は半端ないです。
昔から情熱的な色男で有名な方ですから、本人の意識外ってことはないのかもですけれどもね。
ヴォーカルのスタイルもシンプルになり上手さが出るようになりました。
以前は安定感に欠けるというか良い悪いが見える歌い方というか、
やはりギターリストとしての顔に力が入っていたのかなぁって思ったり。
![](https://www.image-rentracks.com/9313/250_250.jpg)
ヘップバーンのオリジナルもクラプトン&ベックのカバーもとても良い感じなので、
夏の短夜ですが、じっくり聴いていただきたいと思うとともに 、
セーラームーンのムーンライト伝説もカラオケ用に練習でもして、
いつか歌っていただきたい、とおせっかいする ちゅう でした。
今回はヘップバーンのmoon riverからベック&クラプトンのmoon river、と他映画音楽から数曲を選曲。
ベックの代表曲 悲しみの恋人達、月にまつわる曲を何曲かプレイリストに載せました。
jazz風の曲が多いですが聴いてみて欲しいです。
👇プレイリスト 短夜のMoon River はコチラ👇
![](http://image.moshimo.com/af-img/1762/000000038395.png)
![](https://www.image-rentracks.com/10888/300_250_02.png)
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