恋愛映画を観たい気分だったので、プライムビデオで作品を探していたところ、
プライムビデオが最初にオススメしてくれたのが、
今回の 「ラブ·セカンド·サイト はじまりは初恋のおわりから」
という作品でした。
はじまりは初恋のおわりから という副題の言葉の意味はわかるのですが、
状況があまり思い浮かばない副題だなぁ、と気になってしまい、
作品探しの手間もなく、速攻で視聴を初めさせていただきました。
恋も2度目なら… の
セカンドラブ的な映画ともいえるんですが、
視聴してみると確かに、
はじまりは初恋のおわりから という副題がピッタリの内容の映画でした。
アメリカの映画かと思っていたらフランス語だったり、
ハッピーエンドとはいえない終わり方だったりと、
いろいろ予想を裏切ってくれる面白い作品をご紹介したいと思います。
「 ラブ·セカンド·サイト はじまりは初恋のおわりから 」 (原題 Mon inconnue , 英語 Love at second sight)は、2019年のフランス·ベルギー合作のファンタジー映画。
ユーゴ·ジェランというフランス若手監督の作品なのですが、
自身の結婚生活から構想された構想10年のオリジナル·ラブストーリーだそうです。
「あしたは最高のはじまり」という作品の監督がこのユーゴ·ジェランなので、
この流れで“はじまりは初恋のおわりから ”という副題が生まれたのでしょうか。
それでは内容をみていきましょう。
🆘ネタバレ注意🆘
一見、良く目にするような雪に覆われた欧州都市の景色ですが、
川を見てみると、水面が見えない程雪が積もり、渡す大きな橋が崩れ落ちています。
雪の積もる真白な川に、車や壊れた建物の残骸が散らばっている映像は、
近未来のパリ、セーヌ川の風景なのでしょうか。
物音一つない、生気のない眠ったような町からは、
核戦争後の未来都市、エターナルウィンターのような不気味さを感じます。
そんな人気のない町の、川沿いの大型施設の中へ走っていく、
近未来SF風な出で立ちの一人の男。
後ろには銃火器を持った複数人の近未来兵士が迫ってきています。
逃げる男でしたが、次第に距離を縮められ、
袋小路で追い詰められる絶体絶命のその危機に、
高校教師に夢から叩き起こされる主人公ラファエル·ラミス。
授業中に居眠りするのは、彼が3年ほど書き続けている「ゾルタン」というファンタジー小説のせい。
授業を抜け出したラファエルは、小説の執筆に時間を取られ、学業の方にも影響が出ていたので、
たった一人の気を許せる友人フェリックスに、卒業試験の心配をされます。
そして彼は、ラファエルが大切にしているこの物語のことも気にかけてくれます。
主人公ゾルタンに恋人はいるのか?と問いかけてくれるのは、
そんな彼の友達思いの一面。
ゾルタンはどんな女でも手に入れる、と幼稚な解答をするラファエル。
スターウォーズのルークにも、怪物シュレックにも好きな女がいるのだから、
ゾルタンにも大切にする女性が必要だ、とフェリックス。
ラファエルは、自分でも恋物語の要素が必要なことをわかっているのですが、
恋の経験のないラファエルにとっては、それが執筆の悩みとなっているようでした。
辺りが暗くなり、教師が校内を巡回、帰宅を促す鐘の音が鳴り響く中、
ラファエルはピアノの音に引き留められます。
音色に導かれたその先は、ピアノが置かれた物置部屋で、
オーバーオールを着た地味目な眼鏡の女の子がピアノに向い合っていました。
ラファエルは、ピアノを弾く彼女から目を離せず、
彼女の方は、彼の視線に気付かず、演奏を終えたところで、彼の存在に気付きます。
恋に疎いピュアな二人の最初の出会い。
彼女は、人前でピアノを弾くのが苦手なのでこの物置部屋で一人で練習していたようでした。
逃げるように部屋から飛び出そうとする彼女と接触したラファエルは、
火災報知器?を意図せず押してしまいます。
ヤバい、と顔を合わす二人。
二人は一目散に現場を離れ走り続けます。
戸締まりされた正門を横目に、
彼女が主導で、教室の窓から校舎の外へ抜け出します。
校外のベンチまでたどり着き、顔を見合わせ笑い合う二人。
普段運動をしないせいなのか、息が上がって具合が悪くなっていく二人は、
そのままベンチの上で気を失ってしまいます。(こんなことあるかなぁ?)
気絶中のラファエルの脳内なのでしょうか、冒頭のゾルタンの逃亡の夢のシーンに移ります。
前回と違うのは、二人で逃亡していること。
一緒にいるのは、先程火災報知器現場から一緒に逃げてきた彼女。
ラファエルは、友人フェリックスの言う通り、ゾルタンの大切なパートナーを見つけました。
つまり、オリヴィア·マリニーに恋してしまったのでした。
翌日、学内でフェリックスとラファエル。
「人間が人生で8〜10回気を失うとして、二人の人間が同時に気を失う確率は 1 / 845万5千 」
とフェリックスが計算する隣で、
ゾルタンの小説ノートを失くし、落ち込むラファエル。
噛み合わない会話をしていると、
“彼女”がやってきます。(フェリックスが二人きりにしてくれます)
オリヴィアはピアノのある部屋で、小説ノートを拾いラファエルに届けてくれたのでした。
そして、小説を読んでとても気に入ってくれたようでした。
オリヴィアは、勝手に小説を読んでしまったけれど、
先にピアノを盗み聞きしたのはラファエル。
そして、ゾルタンの物語の続きも知りたいと言ってくれたオリヴィア。
キスから二人の交際はスタートします。
Sage の Someday baby という4分間の曲に乗せて流れる映像は、
ファーストキスから始まる10年間の出来事で、
ダイジェストで魅せていきます。
卒業試験の合格で喜びあう二人。
二人が気絶した思い出のベンチに落書きするシーン。
図書館でのイチャイチャシーン。
雪のパリの街をはしゃぐオリヴィアと情熱的口づけ。
オリヴィアの育ての親である祖母との交流。
祖母から譲られる結婚指輪。
自転車でのハネムーンドライブ。
二人の幸せな結婚生活。
オリヴィアへのピアノのプレゼント。
ピアノの発表会で手の震えるオリヴィアを勇気づけるラファエル。
ピアノの賞を獲得していくオリヴィア。
ゾルタンの小説の完成とラファエルの小説家デビュー。
有名作家に登りつめるラファエル。
(ここら辺りを境に二人の恋愛は下降線に入っていきます)
パーティー会場で寂しい思いをするオリヴィア。
オリヴィアのピアノ発表会に遅れるラファエル。
仕事の成功で驕りが見えてくるラファエル。
ピアニストの夢を諦め、ピアノ講師となるオリヴィア。
4分間の曲が終わる二人の10年間の最後は、
恋愛物語の末期を思わせる二人のすれ違いの場面でした…

いつものように、帰りの遅いラファエルを家で待つオリヴィア。
食事もいつものようにひとりきり。
ラファエルが作家として成功してからというもの、人間性まで変わってしまった夫ラファエル。
完成したゾルダンの小説を見せて欲しいと頼んでも、見せてくれないラファエル。
もう気持ちがなくなったのか、と尋ねるラファエルに、
わからない、とオリヴィア。
怒りにまかせてインテリアを壊し、家を飛び出すラファエルは、
飲み屋で酒を煽ります。
家に残されたオリヴィアは泣きじゃくりながら、
ラファエルが書き上げたゾルタンの最終章を読みます。
自分がモデルになっているシャドウという女性キャラが、最後に死ぬことを知りショックを受けるオリヴィア。
飲み屋から帰ってきたラファエルは、
オリヴィアが寝ているベッドの隣に、コートを着たまま寝転がります。
起きていたオリヴィアに一言もなく眠るラファエル。
パリでは珍しい、大雪の夜のはなし…
朝8時に目覚まし時計に起こされるラファエル。
二日酔いで意識が朦朧とする中(部屋が昨日と違う?昔の部屋?視覚的違和感あり)
仕事に出かけるラファエル。
今日は中学校の子供たちとの交流会、小説の映画化の打ち合わせがあります。
作家として売れ出してから、運転手として雇っていた友人フェリックスが道路で待っているはずなのですが、
車ではなく、小さなバイクでお出迎え。服装もずいぶんラフなフェリックス。
バイクで学校につきフェリックスと話をするのですが、どうも話が噛み合いません。
交流会と思って生徒に接しても、やはり噛み合わない。
映画の打ち合わせのため慣れ親しんでいる出版社にいっても、全く噛み合いません。
出版社の人間をラファエルは知っているのですが、出版社の人間はラファエルを知らない感じです。
出版社を追い出され途方にくれるラファエルは、すれ違ったラッピングバスの広告に驚かされます。
バス後方·側面に、妻であるオリヴィアの写真が張ってありました。(ピアノコンサートの広告)
彼女は有名ピアニストになっているようでした。
その足でコンサート会場に向かったラファエルは、
会場の前で列をなすファンの一人に話かけ、情報を貰います。
オリヴィアは未婚女性、
そして、明日の夜は近くのホテルで慈善活動が行われる、などなど。
彼と会話をしていると、本人オリヴィアがやってきます。
丁寧にファンと接しサインに応じるオリヴィア。
最後にラファエルにもサインを書いてくれます。
有名人となって垢抜けたオリヴィアですが、昨日まで自分の妻だったオリヴィアが目の前にいました。
複雑な思いでマンションへ戻るラファエル。

マンションに戻ると、全てが様変わりしていたことに気付かされます。
知らないもので埋め尽くされた部屋にただただ愕然(卓球関連の備品が多い)。
ゾルタンのノートを見つけますが、白紙が目立つそのノートは、
前の世界でオリヴィアに合ってから書いた内容が抜けているのでは、と予想出来ます。
パソコンを調べると、有名人だったラファエルではなく、
出会い系に登録されているラファエル、
国語教師のラファエル、(友人フェリックも同じ学校の教師)
ということが分かります。
一方のオリヴィアは、国民的なスターのピアニストであり、正に前の世界と真逆の立場になっていました。
彼女のことをパソコンで調べていると、友人フェリックスからパソコンに電話が入ります。
今朝の学校での不可解な行動を心配しての連絡でした。
更に、同僚の女教師が部屋にやってきます。
恋人というよりは、セックスフレンドといった雰囲気。
コチラの世界の自分のことが少しずつわかってくるラファエルですが、不安は募るばかり…
ラファエルの異常に気付いたのは、昔からの友人フェリックス。
ラファエルの話を信用しないまでも、話はきちんと聞いてくれます。
フェリックスしか頼りようのないラファエルは、何度も別世界の話をします。
そして元の世界で夫婦であったオリヴィアとは、何らかの繫がりがあるはず、
というラファエルの言葉に賛同したフェリックスは、
ラファエルに協力することになります。
やって来たのは、オリヴィアの慈善活動が行われるホテル。
簡単にホテルには入れてもらえないというフェリックスの言葉通り苦戦しますが、
ホテルの給仕係として上手く潜入、オリヴィアとの接触に成功します。
オリヴィアの方から声をかけられ料理を頼まれます。
料理を届けた時に、オリヴィアは昨日サインをしてあげたラファエルだと分かってくれましたが、
それだけの進展でした。
この世界では卓球が得意なことになっているラファエルは、
フェリックスとダブルスの試合に出るのですが、
醜態をさらけ出してしまいます。
しかし、このことでラファエルが別次元から来た人間ということを、
フェリックスは信用するようになっていきます。
科学の教師(多分)であるフェリックスは、何かしらの衝突が原因でコチラ側に来たのでは、と推測します。
喧嘩、別れが別次元に飛ばされる原因ならば、
コチラで逆の行動をすれば、元の世界に戻れるのでは、と結論づけ、
ラファエルは、コチラの世界でオリヴィアと恋に落ちることを目指すことになります。
彼女の家族や友人から会ってみれば、という提案から、
最初に会うべき人物が浮かんできました。
ラファエルが真っ先に会いに行ったのは、養護施設にいるオリヴィアの叔母ガブス。
オリヴィアの唯一の家族であり、別世界では自分の結婚指輪をラファエル·オリヴィアに譲ってくれました。
ピアノが好きなガブスはオリヴィアに多大な影響を与えた人物でもありました。
“久しぶりに会えて嬉しいわ”とラファエルを歓迎してくれましたが、
どうやら認知症を患っているようです。
記憶力はないけど大切な人は忘れない、とガブス。
ありがたいことに、彼女はラファエルの訪問が嬉しいのが丸分かりの対応をしてくれます。
そこへ怪訝な顔をして部屋に入ってくるオリヴィア。
何故ラファエルがここにいるのか分からないオリヴィアを察し、
部屋を出るラファエル。
ガブスはオリヴィアの名前も忘れるほど認知症が進んでいたはずなのですが、
ラファエルの訪問の影響なのかオリヴィアの名前を思い出します。
久しぶりに叔母に名前で呼ばれたオリヴィアは驚くばかり。
ラファエルのことを本当に知っているのか、ガブスに尋ねてみると、
“いい人だわ”とガブス。
養護施設の人間の振りをして、オリヴィアがくるのを待つラファエル。
二人で話をする機会がやってきます。
先ほどの叔母の言葉から、ラファエルがおかしな人間ではないと悟ったのでしょうか、
普通に言葉を交わせる間柄になりました。
彼女の好きなもので、気を引こうと試みるのですが、
前の世界で彼女が好きだった物が、必ずしもコチラのオリヴィアの好物ではないということがわかりました。
前の世界の妻オリヴィアと、コチラの世界のオリヴィアは、全く別人格の存在なのでしょうか。
オリヴィアが帰る時間となり、車が待つ駐車場まで一緒に歩いていると、
叔母が自伝を書いているという話から、
オリヴィアの自伝を書く、という作戦を思いつくラファエル。
別世界では作家というスキルを持つラファエルにとっては、
オリヴィアと仲良くなる絶好のチャンス。
その場ではオリヴィアに断られますが、ラファエルの方向性は決まったようでした。
フェリックスの協力を得て、
オリヴィアのマネージメントに、オリヴィアの自伝の話を売込みます。
フェリックスの不思議な対人スキルで(流石コメディ俳優)、
オリヴィアのマネージャーの方から外堀を埋めるやり方は効果てきめん。
まだ心を決められないオリヴィアでしたが、
オリヴィアと彼女のマネージャー、
ラファエルと彼の代理人、ジャン·ピエール(中身はフェリックス)、
の4名での商談が組まれることになります。
オリヴィアとそのマネージャーが実質夫婦という衝撃的な事実を知ることになりましたが、
商談は順調に進み、残すはオリヴィアの決意次第というところまで漕ぎつけます。
代理人ピエールことフェリックスは、オリヴィアのマネージャーと仲良くなり、
ラファエルのために上手く二人きりになれる時間を作ってくれました。
タバコを吸いたいオリヴィアと外で二人きりの口説きタイム。
一度は前回同様断られてしまうのですが、
“君の決意を尊重する”というラファエルの言葉の後、
決意を覆すオリヴィア。
コチラの世界の国民的スターであるオリヴィアは、自伝を書く決心をしてくれました。
合法的に二人で会う機会を得たラファエルは、思惑通り急激に接近していきます。
同じ高校出身で、同級生というラファエルでなければ知らない情報をたくさん持っているわけですから、
実際高校のキャンパスに二人で出向いたり、(ほとんどデート)
ラファエルのペースで、どんどん仲を深めていきます。
週末、田舎にある自分の生家に帰るというオリヴィアに、
自伝のネタがありそうな週末の里帰りに同行したいとラファエル。
現在空き家となっている生家に二人で行くことになりますから、一度はラファエルに断りを入れたオリヴィアでしたが、
断りを入れた時のラファエルの悲しそうな顔を思い出し、
同行の許可をラファエルにメールで伝えます。
電車での二人旅はラファエルにとっては、特別なものとなりました。
別世界では慣れ親しんだ妻の生家ですから思い出の場所でもありました。
二人の恋愛時代と同じような道筋をたどり自転車で遠出をします。
夜には雰囲気のあるレストランでお酒を飲み恋人のような時間を共有します。
月明りの中、海辺を自転車(二人乗り)で帰る二人は、
若い恋人のようにはしゃいで海で泳ぎます。
この後、
コチラの世界でも、二人は結ばれることになります。
翌日、目がさめたラファエルは、恋に落ちるという目標の達成に喜びを爆発させますが、
元の世界に戻るという目的を果たせていないことに気付きます。
それでも二人は仲睦まじく恋人のように電車でパリに帰りますが、
その場面で、オリヴィアのパートナーに出くわしてしまいます。
バツの悪いラファエルはここで別れ、オリヴィアはマネージャーと駅を離れて行きます。
作戦は失敗と悟ったラファエルは、その足で盟友フェリックスの自宅に報告に行きます。
ラファエルの報告に対し、
オリヴィアの心を掴んだのであれば成功では、とフェリックス。
ラファエルはフェリックスのことを考えずに、現在の世界の不満をぶちまけます。
元の世界では売れっ子作家だったとか、
現在の教師という仕事をバカにするようなラファエルの考えにフェリックスは激怒します。
フェリックスは、恋人と別れ3年たった今も復縁を望んでいるのに、
ラファエルは、好きな人と結ばれたのに、今の世界を愚弄し不満をぶちまける、
こんな考え方だと前の世界でもそうだったように、コチラの世界でも大切なものを失うだろう、と。
フェリックスの絶対的な正論に、言葉が出ないフェリックス…
主人公ラファエルはフェリックスの信頼を取り戻すことが出来るのでしょうか、
コチラ側で良い雰囲気になっているオリヴィアとの関係をどう決着つけるのか?
そして、元の世界に戻ることが出来るのか?
元に戻れるのなら、コチラのオリヴィアとの関係はどうなるのか? そして、元の世界のオリヴィアとの関係は?
どちらに転ぼうとも対応が難しそうなラファエルは、どのような結論を出すのか?
続きは是非、映画で確認していただきたいです。
※2024年10月現在 Amazonプライム会員なら無料で視聴することが出来ます。
映画 ラブ·セカンド·サイト は、
ハリウッド風味9割、欧州風味1割を混ぜ合わせたような割合で進んでいくのですが、
ラスト辺りが、完全にフランス映画の流れになるとても面白い映画でした。
内容は全然違いますが、昔観たトム·ハンクスの「ビッグ」という映画を思い出す、
何か胸につっかえるような寂しさを感じた作品でした。
ラブストーリーは男側にも女側にも問題を見いだせるものが多いですが、
この映画は、初恋の終わりからの主人公の成長が、ほとんど見えずにラストを迎えるというか、
最後にやっと気付いた、というフランス映画のソレでした。
ラファエルのように軽いノリで鑑賞していたので、
特にラストが心に響いた、という映画。
ちゅうの好きなタイプのエンディングでしたね。
主要俳優陣も見どころの一つです。
ラファエル役のフランソワ·シヴィルの男前度と軽率さ(褒め言葉)、
オリヴィア役のジョゼフィーヌ·ジャピの素朴さ、ゴージャスさは必見です。
(二人は実際に恋人になったようです)
特に、高校生から30歳手前までの物語を一人でこなすジョゼフィーヌ·ジャピは、いろいろな役を演じきれる良い女優ですね。
眼鏡、三編み、オーバーオール、タバコ、ドレス、ピアニストと大忙しのオリヴィア役は、
本当に適任だったと思いました。
親友役はコメディアン系統、
に当てはまるフェリックス役のバンジャマン·ラヴェルネも、いい味を出していました。
高校生役は無理があったかもw、でしたが。
ちゅうも結婚で失敗しているので、あまり調子の良いことは言えないのですが、
今回の映画のラファエルを見ていると、感情移入するばかり。
どうしてこうしない、どうしてあーしないと阪神タイガースを叱咤するかのような気分。
ちゅうの過去の失敗を、
映画のように、映像として見ることが出来るのなら、(絶対見たくないけど)
きっとラファエルよりも、言いたいことたくさん出てくるんだろうなぁーと、
こっ恥ずかしさに苛まれる ちゅうでした。
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