大衆音楽の歴史で見ると1950年あたりをスタートと考えれば、現在のシーンは第三四半期の終わりころといったところでしょうか。
1950年よりも前に音楽業界はありますが、このころをスタートとしたのはビニール盤の開発、LPレコードや45回転盤の販売、ラジオのヒットチャート番組の開始と重なるからです。
こういう見方であれば大衆音楽の歴史はまだ100年経っていないと言えます。最初の25年(50~75)は冒険の時代。次25年(~00)は拡大と大量消費の時代。と ちゅう は考えていますが現在の時代は簡単にキーワードが出て来ません。
ちゅう的には テクノロジーとかクロスオーバーとかでてくる言葉はあるのですがピンとこないのも事実なんです。
これをジェネレーションの30年で区分けすると、50~80をレコード、80~2010をCD、2010~をストリーミングと音楽媒体でアバウトな区分けはできそうですね。
ですが音楽の特徴で時代を分けるのはやはり21世紀が難しいですね。レコーディング技術、演奏技術、とテクノロジー関係は上がっているのでテクノロジーてのもありなのかなぁ。
まぁ時代の評価はその時代が終わってからということにして、その難しい時代のプログレッシブロックはどういうシーンなのかちゅうなりに考えて見たいです。
21世紀に発売されたプログレ系のアルバムで好盤を挙げていくことで、シーンの方向が見えるのではと思っています。
これからプログレを聞いてみたいあなた、最近のプログレバンド知りたいあなた、プログレに詳しい先輩方まで、ぜひ最後までお付き合いください。
まずは Dream Theater
プログレの主流ではないですが、現在一番有名なプログレバンドと言えます。音はRush meets Metallica という言葉が上手く表現してくれてます。メタル系とのクロスオーバーに成功しファンの拡大に貢献しています。
Metropolis Pt.2:scenes from a memories
王者 The Flower Kings と Big Big Train
現在のプログレ界の双頭、超ベテラン、ロイネ・ストルト率いるフラワー・キングスとフロントマン、デヴィッド・ロングドンの死で揺れるビッグ・ビッグ・トレインですがまだまだプログレ界を引っ張ってもらいたいバンドです。
ロジャー・ディーンのYes風ジャケット
Islands
一番好きな頃のビッグ・ビッグ・トレイン
Grand Tour
実力シンフォ Cast と Karfagen とMillenium
王者を追いかける第二グループはキャストがメキシコ、カルファーゲンがウクライナ、ミレニアムがポーランド。シンフォ系でもタイプが違います。キャストは割とハードでポップなベテラン、カルファーゲンはシンフォ王道の若手、ミレニアムはポストロックの曲調が暗めでマリリオン系のじっくり聞かせるバンドです。この中からミレニアムが抜け出ているかな。
Vigesimus
Land of Green and Gold
The Sin
良曲多い Moon Safari と A.C.T
ベタなほど甘い曲の多いムーン・サファリと超ポップなアクト。曲の良さと確かな演奏力が気持ちいいです。どちらもスウェーデンのバンドですね。
Lovers Endよりも好きな
Blomljud
ドライブにピッタリ
Rebirth
ポストプログレ Steven Wilson と Marillion
ソロ、掛け持ちバンド、プログレ名盤リミックスとお忙しいスティーブン・ウィルソンと伊藤政則の音楽番組で昨年のアルバムNo.1に輝いたマリリオン。様々なバンドに与える影響力が共に凄いです。
スティーブン最高傑作
The Raven that Refused to Sing
10年ごとに傑作を出すマリリオン
Marbles
クリムゾン後継者? Anekdoten
1st,2ndアルバムはクリムゾン RED並み。どっちも20世紀のアルバムだから対象外だけどね。以降のアルバムはインパクトは落ちるけどメロトロンが絶妙でこれはこれでクリムゾンみたいですよ。
対象アルバムでは一番好きな
A Time of Day
メタル界隈 Haken、Leprous、Meshuggah、Voivod
英国のヘイケン、ノルウェーのレプロウスはモダンなメタルで曲は聴きやすいです。競争多いジャンルですが抜けてます。スウェーデンのメシュガーとカナダのヴォイヴォドはジェントと不協和音が持ち味のベテランバンドですね。彼らは明らかにメタルよりプログレ寄りで業界人気の高そうなテクニシャンバンドです。
The Mountain
Aphelion
Nothing
The Wake
ちゅうお気に入り① Barock Project
バロック・プロジェクトは21世紀プログレ界ではちゅうのNo.1バンドです。曲の良さもそうですがクラシカルなピアノにハッとさせられます。イタリア人、ルカ・ザッビーニは有名な鍵盤奏者ですが何でも高度にこなすマルチプレイヤーです。AmazonMusicUnlimitedではアルバム一枚しか聞けません。前は聴けたのに残念ですね。ゲストボーカルがCamelの盲目キーボーディスト、ピート・ジョーンズ。
悲しげな極上メロディー
Detachment
ちゅうお気に入り②Ciccada
もうひとつのバンド、シッカーダはギリシャ出身の美しいバンド。女性ボーカルの美しい声を始め楽器陣のアンサンブルも美しく、楽しげで、ロカンダ・デッレ・ファーテの妖精を彷彿させるところがあります。(シンフォニーではなくフォーキーですが)ロカンダはボーカルの厚かましさがありましたが、シッカーダは美声の女性ボーカルはとにかく美しいです。1st,2ndアルバムはどちらも大傑作です。しつこいですがまじで美しいです
The Finest of Miracles
番外 プログレッシブデス Cynic、Gojira、Sadist、Blood Incantation
ちゅう的にはプログレに入れたいバンドです。シニック、ゴジラは知名度はそこそこあると思います。今はデスと言えないかも知れませんよね。
サディストはちゅうが2022年BEST ALBUMのNo.1に上げたバンド。ブラッド·インカンテーションもとても期待しているテクニカルデスバンドです。こちらもぜひ聴いてみて下さい。
Ascension Code
Fortitude
Hyaena
Hidden History of the Human Race
こうして21世紀の好盤として出して見ると、やはり目につくのはメタル系のバンド、プログレハードのバンドの数の多さでこれが70年代の時代との一番の違いですね。
プログレハードといえばRushぐらいしか思い出せないというか、Jouney、ASIA、Touch、FMあたりはとても良いバンドだけれども、プログレの領域とはいえないとちゅうは思います。STYX辺りだとプログレアルバムはあるかと思いますが。
今の時代はプログレハードというジャンルに関しては線引きがしやすいですが、ポストロック系のバンドがプログレなのかの線引きが難しくなっている感じはします。
これは最初にキーワードとしてクロスオーバーを書きましたが、この垣根をこえていく意欲的なバンドが、ポストロックのみならず、様々なジャンル上で溢れていて、ジャンルというものがどんどん増えているというか、逆にジャンルっている?みたいな時代になっている気がします。バンドの数だけジャンルがあるみたいな。全部に名前付けるの?って。
クロスオーバー、ボーダーレスが進んでプログレも区分けのラインが分かりずらくなってますが、曲を聴いて( ゚д゚)ハッ! となる気付きが多いのがプログレです。
その気付きが昔から変わらず今のプログレにもあることが楽しい ちゅう でした。
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