それは数年前のこと…
イタリアのプログレバンド、Opus Avantraが好きで似ているバンドをプログレ系のサイトで探していました。
同じ伊国のバンドPierrot Lunaireを見つけ、amazon music Unlimitedでアルバムを探し、wikiで彼らの調べものをしている時でした。
ピエロ・リュネーレの検索をすると日本語のものがなく英語版wikiを訳して見るわけですが、それだと訳さなくて良いところまで日本語に変換され不思議な文章を読まされることに。
例えばアメリカにMountainというハードロックの始祖のようなバンドがあります。海外の記事をグーグルに翻訳させると「マウンテンというバンド」が「山というバンド」になります。Queenが女王だとか、Rockが岩だとか訳されてしまうんですよね。
曲名やアルバム名だと更に変な日本訳になりがちで
シャナイア・トゥエイン 「おいで」
マイケル・ジャクソン 「悪い」「危険」
ブルース・スプリングスティーン 「アメリカ生まれ」
涅槃 「どうでも」
エリック・クラプトン 「プラグを抜いた」
ボン・ジョヴィ 「ぬれると滑る」
ブリトニー・スピアーズ 「あらまたやっちゃった」
とか結構凄いですw best selling of all the time wiki で検索、翻訳するとこういった例が見れました。
海外記事は極力英文を全部見てからグーグル翻訳で確認するようにしていますが、ジャンルによってはちんぷんかんぷん、すぐにグーグル翻訳に助けてもらいますが日本語として破綻していることもありますね。
今回の 「傷のある看護師」 というのはこういった訳さなくて良いことから始まった話なのです。
そもそもはピエロ・リュネーレの翻訳されたwikiに、「傷のある看護師のリスト」 に載っているバンド、と書いていたのでこの言葉に興味を抱きリストにのっているバンド(看護婦)たちを知りたくなったのが始まりでした。
リストカットの跡があるナースの名簿くらいの意味と考え、どこか暗さをもつバンドだとかアングラ感のあるオカルティックなバンドのリストなのだろうな、と思っていました。
実は冒頭に書いたオパス・アヴァントラもこのリストに載っているバンドだったので、俄然このリストへの興味が膨らんでいったのです。
このリストにはwikiによると291ものバンドが載っていて、初見のときから知っていたのは
キング・クリムゾン、アレア、ソフト・マシーン、ヘンリー・カウ、ユニヴェール・ゼロ、アモンデュールⅡ、カン、グル·グル、ゴング、コーマス、イル・バレット・ディ・ブロンゾ、ビグリエット・パル・インフェルノ、クラウディオ・ロッキ、フランク・ザッパ、マザーズ・オブ・インベンション、ヴェルヴェット・アンダー・グラウンド、ニコ、オノ・ヨーコ、プラスティック・オノ・バンド、PIL、ストゥージズ あれ? ちょっと違う?
ちゅうが最初にイメージを持ったオカルト的な要素を持ったバンドもあるにはあるのだけど本質はそこじゃない?
ちゅう が情報を持つバンドだけ見てもプログレバンドが多いのはともかくジャズ系、チェンバー系、クラウトロック、サイケ、ドイツ、イタリア、パンク、政治的な、とキーワードが出てきますが、傷を持ったようなバンドやオカルティックなバンドは先に話したオパス・アヴァントラ、ピエロ・リュネーレ、コーマス、ルー・リードやニコのヴェルヴェット・アンダーグラウンドぐらいかな。アモンデュールⅡの地獄!ジャケットは怖かったけど…(ルー・リードやニコもちょっと違うかなぁ )
このリストは期待していたものとは違うしヒトククリ出来るようなリストでもないことは解ってきました。
次に考えたことは、なぜ「傷のある看護師のリスト」 なる名前を付けたのか、なのです。 (ちゅう は一番最初にこちらを調べるべきでした)
そこで「傷のある看護師のリスト」と調べると今度は実際のナースさんのお話ばかりで肝心の音楽リストまでたどり着けません。なんで?
結局 Pierrot Lunaire バンドで検索、傷のある看護師リスト の文字を見つけそこから検索してやっと見たいページにたどり着きました。
解ったことは
①傷のある看護師リストは英語で nurse with wound list と書くこと
②ナース・ウイズ・ウンド というバンドが70年代の後半から活動していること
③彼らの音楽活動に影響を与えたアーティストのリストが 傷のある看護師リスト、正確には 「ナース・ウイズ・ウンドのリスト」であること
バンドが良くあげるフェーヴァリットを挙げて見ました、ですね。だから一見一貫性がないような感じになっているのでしょう。
ナース・ウイズ・ウンドのことはわからなかったけれど前衛的、実験的で、ジャズ、チェンバー、クラウトロック、パンク好きは ちゅう の少ないリストからでも解ります。
実際音を聞いてみると、そしてこういった音楽の影響下から成り立っているのが分かる気が少ししています。
音ではコンピューターを多様するクラウト、実験的なチェンバーの楽器、ジャズの即効性、パンクの攻撃性。
ソフト面ではパンクのファッション性、クラウトロックやパンクの政治的思想。(たぶん)
こう書いていくとグラム的なデヴィッド·ボウイやロキシー·ミュージック、ブライアン·イーノ辺りの影響下にありそうだけど。もちろんイーノのアンビエントもそうなんだけれども。
ちゅう の知っているジャンルからだと、Celtic Flostのリーダー トム·G·ウォリアの考え方が何となく彼らと似ている気がします。
ところでこのリストは291バンドとのことですからそこにも目を向けるべきでしょう。
中には無名バンドもあったり、このリストで知られることになったレコードもあるらしいので、マニアには堪らないリストであったことは間違いないです。
収集家は珍しいものに惹き付けられますからね。
ちゅうも 月に憑かれたピエロ 、Pierrot Lunaire に憑かれたのか結構好きなバンドになりました。ただ冒頭のオパス・アヴァントラとは雰囲気や前衛性は似ているものの、フォーキーなピエロに対し、チェンバー色の強いオパスは別物ですね。
ノイズはわからないけれど良いバンドも載っているので、少しずつ「傷のある看護師リスト」で知らないバンドを探してみようと思っています。
しかし、それにしても
翻訳は曲名やアルバム名は訳すと面白いが、バンド名やアーティストを訳してはいけない と強くうなずく ちゅう でした。
インスタ始めました! カメラの技術を上げるためヘタな写真も載せていきます。このブログにも自前写真を増やしていきます。
これからも「故障中ですが」及びインスタグラム をよろしくお願いします。

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