最近考えさせられることが三つありました。ひとつ目はワイドショー番組で、お笑いタレントがペンギンの池に飛び込んだ件で生じた様々な意見についてです。
やる方もけしかける方も問題なのは置いておいて、この行為に弁解の余地はないと思うのですが、番組側、タレントよりの意見が同業者から出てきたことが、更にご意見番としての役割をしてきたカンニング竹山だったのが驚きです。
元々考え方が似ているとかそういう訳ではないですが、好意をもてる方だったのですが。
お笑い業界ですからテレビ業界や仲間の擁護とは分かりや過ぎで、既得権を守る行為に見えます。
マスコミ業界の記事でも竹山さんを支持する記事もあり尚更府に落ちません。
既得権についてはひとりひとりの損得が違うのでやりづらい面はありますが、普段は喋り安い方の既得権益を批判する仕事をしてるのであればこれはないですね。一貫性がありません。
現在のお笑いタレントとマスコミは一蓮托生なのでしょうが、使い易さで思い通りに仕事をさせられるのであれば(ギャラも手頃な方も多そう) 芸の人とは呼べませんね。
ふたつ目はお亡くなりになった坂本龍一さんの過去の対談についての記事で、ダウンタウンのメインストリーム化の話です。
先に坂本さんのことからお話ししますが、日本のポピュラーよりの音楽家で最大の名声を得た人物、ということに異論はない方が多いのではないでしょうか。
特に戦場のメリー・クリスマスからラスト・エンペラー、シェルタリング・スカイなどの映画音楽の活動が世界的な評価を高めました。
若い頃はヒット曲満載のサントラも映画音楽のサントラも興味はなかった ちゅう ですが、最初に購入したサントラは戦メリだったし、デヴィッド・ボウイと俳優として共演で、中性的なアピールが格好よくもあり、とても好きな音楽家、俳優でした。セリフ回しはアレでしたけれど。
ただ年を追って政治的な発言が顕著になりまして、ちゅう は少しずつ遠ざかっていった経緯がありました。
ロックや小説という作品が反体制になるのは当然のことですが、フロイドのロジャー・ウォーターズ、U2ボノ、アジカン後藤と政治的要素が強くなっていく音楽家はどうも苦手な ちゅう です。
ただ最近ニュースになっているダウンタウンのメインストリーム化の話は100%同意出来るものでした。
作家の天童荒太さんという方との2001年の対談が元ネタのようですが、内容的には、アンダーグラウンド的な笑いがメインストリーム化していくと同時にダウンタウンの笑いの要素に潜む暴力やいじめ、不謹慎というのが可視化された世の中になってしまったという話のようです。
これはダウンタウンの芸風の批判だけではないでしょう。例えばブラック・メタルやデス・メタルが存在し黙認されているのはアンダーグラウンドであるからであるけれども、メインストリーム( 主流 ) まで登りつめたとなると暴力や暴行、反キリスト等を歌う彼らへの支持は歌の内容の肯定へと繋がっていきます。
ノルウェーのブラックの創設期であり最盛期に教会の放火とか殺人事件等ありましたからね。ブラックの帝王、エンペラーも殺人、放火のメンバーがいましたから。( 主流ではないかもですが )
本来は暴力の多い映画を見たり、悪魔の物語を見たりするのは暴力を肯定したり推奨するものではないですよね。
アンダーグラウンドな活動はせいぜいブームで終わるものが、ダウンタウン(松本さん)は才能でトップまで上り詰めお笑いの業界だけではなく、日本人の笑いの質まで再構築した希有なケースということだと思うのです。
坂本さんが言いたいのはこういうことなんじゃないですかね。彼自身も毒のある音楽活動をした時期もありますし、実際ダウンタウンと仕事もしていた方ですから。大きくなり過ぎたと。
恐いものなしに突き進んだ彼らの芸風に、歯止めをかけるライバルも所属会社もテレビ局もなく、やりたい放題になったことからきた坂本さんの危惧だと思います。
それが2001年の対談なのでしょう。
ちゅう は最近インスタグラムを始めたのですが、不謹慎な笑いに対しての捉え方が日本人と外国人と違う、と感じることが多いです。
ちゅう が笑えると思う動画のコメントをみると外国の方が怒っているのが多く見られます。笑いの質が違う時があるのです。
水曜日のダウンタウンなんかで不謹慎と意見が割れるようなものと似ているところがあって、確かにダウンタウンが日本人に定着させた笑いの類いなのでしょう。
不謹慎な笑いのガラパゴス化はインスタグラムでも感じる部分ですし、回転寿司のいたずら等の事件でもそれは感じます。
それはダウンタウン世代の現在の親がキチンと良いこと、悪いことの教育を出来なかったことに要因があると思います。
我々が子供の頃は教育上良くないと、ドリフ辺りの番組でも親たちが歯止めをかけていました。スイカ🍉の一気食い種飛ばしとか、牛乳🥛の一気飲みとか笑ってはいても、実際やれば親たちに注意されたものです。
利益至上主義でダウンタウンを撒き散らしたマスコミ、所属会社もそうですが、ただ今回の一番の原因は確実に親の教育だと思いますよ。注意もせず親も喜んでいたんだから。
面白いけれども実際にやってはいけないことなんだよ、と言ってこなかった。ちゅう は出来なかったです。恥ずかしながら

吉本興業と似た動きを見せるジャニーズもお亡くなりになられた先代社長の所業とはいえ問題が出てきました。
日本のジャーナリストじゃ信用ならないので外国特派員協会で外国メディア相手に記者会見とのことのようです。
これが三つ目のニュース。
天下の朝◯新聞はきちんと報道しましたよと、有料記事で出したようですが、出来るだけ気付かないように、触れられないように出したものですか?
◯HKは大分遅れて夕方5時のニュースで流したそうですが、平日夕方5時のニュースの存在すらわからないので何とも言えませんが、あまり目に触れづらい時間としか思えません。
お得意様の悪い記事であっても当たり前に報道出来ないのなら、ゴシップ芸能誌と何ら変わらないですよ。本当にジャーナリズムなのですか?
よく報道の自由度が日本は低いってニュースを目にしますが記者クラブとか既得権益のほうが問題なんじゃないですか。
ジャニーズのことも巨人のショートの方のこともコラボの件も、さじ加減で報道をコントロールすることを止めないとバカにされつづけますよ。
こう言うことの積み重ねを見て ちゅう はマスコミを信用出来なくなりましたけど、若い方は特に多いと思いますよ、こう思っている人。
人によって特別扱いしたり、しなかったりはいじめ と一緒なんであまり露骨にスルーは止めないと、と思います。
今回の件、多分BBC辺りが事実に近い記事を発信するでしょうから既得権を守ってあげる余地などないかも知れませんね。
ジャニーズはどうやって対応していくのでしょうか。政治家と宗教団体のときのように少しずつでも進んでいくのか、マスコミと共にその時が過ぎていくまでスルーを決め込むのか。

ファンを思うと気の毒ですが、世間一般でもナントナク解っていたこと。統一協会と一緒。
解っていたのに見ぬふりを国民や報道でしてきたようなものですから。
既得権益の見て見ぬふり。ただすべてを厳密に平等にすると何かギスギスした世の中になりそうでもあるし、難しいことであるのは解るような気はしているのです。メンドくさいなぁー。
少しずつでも今以上の倫理観を構築していかないと日本はどうなっていくのかなぁ。
利益至上に走りすぎたことで起きた倫理観軽視をマスコミや大企業から改めていかないとこういったニュースは無くならないし、企業のみならず国民も時代にあった倫理観をもたないと、迷惑系、愉快犯も増えていくのではと悩む ちゅう でした。
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