きのうの夜は…ひとりで映画をみただけで

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きのうの夜は、about last night…(邦題きのうの夜は…) という86年のアメリカ映画を見ました。

80年代の若手俳優による恋愛映画で、中でもヒロイン役のデミー・ムーアが出演したことで有名なラブストーリーです。

主人公役のロブ・ロウというイケメン俳優さんが当時は大人気で着実にスター街道を走っていたのですが、後に女性問題でいろいろやらかしてしまいました。

当時はデミー・ムーアよりスター感のある人でしたけどね。そしてセクシーな雰囲気が得意な俳優でこの映画でもデミー相手に激しいベッドシーンがありそれが売りの映画でもありました。

前の年にふたりは セントエルモズファイヤー という青春映画でも共演しており、もしかすると制作側のほうで何かしら狙いがあった起用かと思います。

このあとデミーは ゴースト のヒットで押しも押されぬ大スターになっていきます。この頃は可愛い系統の女優ですがハスキーな声のアンバランスさも魅力のひとつでした

この映画は ちゅう的には見どころがたくさんありまして

①ひとつはシカゴが舞台ということ

②挿入歌が映画にあったなかなかの良曲だったこと

③話の内容もありがちとはいえ良い内容で感情移入しやすかったこと

この3点についてお話させていただきます。

ニューヨークでもロスでもない、アメリカの3番目の大都市ということで、シカゴが舞台という映画は多い、と言われているようですが、以外と多くはないようですね。

シカゴを舞台とした映画wiki 

この映画は、五大湖のひとつミシガン湖に面する、洗練された大都市シカゴの美しさがとても印象的な作品になっています。

ヨーロッパだと歴史を感じる街並みを思い浮かべますが、こちらアメリカでは摩天楼もしくは大自然となりますか。

ただここシカゴはニューヨークやロスの見慣れた景色 ( 映画の中で ) とも違う新鮮な感じがします

シカゴブルズのホーム球場、ミシガン湖を通して見える高層ビル、湖岸で語り合うふたりのファーストデート、切りとったシーンはとても綺麗に撮られています

こんな夕暮れの海岸を歩いたら最高に気分上がりますね。

景色を見て楽しめる映画は良い映画、とちゅう は考えています。

二つ目の挿入歌についてはJohn Waiteの If anybody had a heart という曲がラストで流れるのですが、この映画にぴったりでジョンウェイトの声が上手く活かされているのが解ります

Babys という英国産バンドでボーカル兼ベーシストとして70年代にデビュー解散後にアメリカに渡りソロ活動をしていました。

Missing You という大ヒットもありましたし、さらに Journey の ニール·ショーンと組んだ Bad English というバンドでも大ヒットを飛ばしました。

この映画の挿入歌はサントラによくある外部ライターの曲なのですが、クレジットに J.D.サウザーの名前を見つけて、切ない感じの歌に合う声質って事で ジョン·ウェイト の起用だったかも、と想像してみました。(自身もそうでしたから)

サウザーは イーグルスのNew Kid Town などの作曲にも関わっている人物で、ソロで You’re Only Lonely という曲でヒットを出しています。

彼の曲はカントリーベースですが、先程から言っている切ない感じのメロディやオールディーズ的な味付けが見えるソングライターです。

80年代の映画界は今以上に音楽との結び付きが強く音楽の方のヒットで映画の売上が変わるという時代だったと思います。

こういう映画からのヒットは最近少なくなりましたね。ボヘミアン・ラプソディーは音楽映画でしたが古い曲ばかりだからクイーンのベスト版て感じでしたし。

まぁヒットだけが映画や音楽の優劣を決めるものではないですけどね。

そして3番目の感情移入しやすいという点ですがこの映画の基になっているのは シカゴの性倒錯 (sexual perversity in Chicago) という戯曲なのだそうですが、これをコメディ風に仕上げることで感情移入を見込んだと考えます。

この映画の賛否の理由になり得るコメディ要素はロブ·ロウ演じるダニーの友人バーニーの存在です

バーニーは悪ふざけがいきすぎる男で、今の時代の日本では受け入れずらいキャラクターなのですが (特にセクハラ) ダニーの友人としての立場は絶大なものがあります。

そして観客のヘイトを集める役回しを演じることでカップルの本気度を際立たせています。

同じことは女性側にもいえ、デミー・ムーア演じるデビーの友人ジョアンも風変わりな役なのですが、早い話本気になりかけているふたりの恋路を邪魔します。

この友人を演じるジェームズ・ペルシー(男)とエリザベス・パーキンス(女)の俳優陣の下働きがあってこその脚本になっています。(ペルシーさんオモシロすぎでしょ)

今まで友人たちと気ままに生きてきたダニーとデビーは一夜の遊びを越えて今までと違うものをお互いに見いだし同棲を始めます。

しかし友人たちに快く思われず、振り回され、ふたりの間にも次第に溝が出来、ダニーはデビーに別れを告げることになります。

以前のように友人と気ままにと思っていたはずが、別れて初めてデビーへの本当の感情に気づく

デビーへの気持ちに気づいてからのダニーのダメ男ぶりが惨めで惨めで ちゅう自身を見てるようで辛くなりました。

昔はなんとも思わないシーンでしたが、人生の様々な経験で感想は変わってきます。当たり前のことですが、様々な経験をして様々を知って成長していくものだと思っています。 

感情豊かな人間性をもっと持ちたいとも思い、今以上映画や小説、アニメ、音楽にふれ皆さんにお伝えしたいですね。

話を戻して、ドン底まで落ちたダニーとデビーの未来は、是非映画で確認して欲しいです。80年代のものでも恋愛の本質は捉えていると思います。

80年代のものは、どの分野も何というのか子どもっぽく見られる、というか軽い感覚があります。

映画や音楽だとポップっていう言葉がフィットするのでしょうか、好き嫌い別として、誰にでも分かりやすいみんなのものという感覚があります

2020年代はその頃から比べると男尊女卑だとか人権の考え方が大きく変わり改善されてきています。

その反面人間同士の争い、闘いなんてものが今まで以上に顕著に現れ、実際に戦争が起こり、日本でもテロが起きる時代になりました。

80年代は政治的にも概ね平和な期間で明るいポップな良い時代だったと思っています。

そんな80年代の時代性を楽しんで欲しい恋愛映画です。

きのうの夜は、このブログを書くために確認程度にこの映画を見るつもりが、どっぷりハマり、目を真っ赤に腫らして普通に鑑賞会をしてしまった ちゅう でした。 

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