夏が来ると思い出す
8月になると思い出すものがふたつあります。ひとつは井上陽水の 少年時代。
多分頷いて頂ける方が多いと思うのですが、メロディ、歌声、見える景色のシンクロが凄まじい名曲ですよね。
夏休みの田舎での思い出をノスタルジックに歌う奇才陽水さんの天才ぶりが見える一曲です。
年齢関係なく愛される日本の歌だと思います。
夏が来ると思い出すのふたつめは、
ヒトナツの夢 というPCのフリーゲーム(無料)なのですが、ちゅう はなぜかこのゲームのことを思い出してしまうのです。
祭りの終わりだとか、最後のキャンプファイヤーだとか、最後の盛り上がりが終わり急に淋しくなるやつ。
そういう夏の物語が ヒトナツの夢 です。
ヒトナツの夢 a dream of summer スマホ対応
このゲームは、
高校生の学園祭を舞台に、小学生の頃に好きな娘と遊んだ思い出、
約束が絡んでくる王道の泣きストーリーです。
選択肢でストーリーが変化する、いわゆるシミュレーションゲームなのですが、
選択シーンが少ないのでゲームが苦手な方でも、小説や漫画を読む感覚ですんなり入っていける内容です。
ゲーム要素よりもノベル要素が強いですね。
この作品を作られたのは (猫)milkcat さんという方なのですが、
ちゅう が最初にフリーゲームをやってみたのが、この方の sake of you という作品で、ヒトナツ同様の学園系恋愛ゲームでした。
2000年代初頭にこの sake of you というゲームにハマり様々なゲームをしていくことになるのですが、
milkcatさんの作品はストーリーが練られておりよく泣かされたものです。
が、彼の作品で一番泣けたのは今回の話、ヒトナツの夢 で間違いありません。
主人公、須貝俊樹は、少年時代に、夏休みに出会い、親しくなったばかりの女の子と、毎日ふたりで遊んで過ごすのですが、
彼女の急な転校で離れ離れになってしまいます。ヒトナツで別れ…
家の近くにあった海鳴高校に将来入学して、再会することを約束(学園祭のフォークダンスを一緒に踊りたいと女の子)しますが、
俊樹は肝心の彼女の名前を聞いていませんでした。
時は流れ、海鳴高校に入学するも、彼女の名前が分らず、彼女に会えずの最後の夏を迎えています。
あの時の彼女を探すことが大事になっていた主人公。
その高校3年の学園祭2日前に、屋上で葉月瑞菜という2年生の女の子と出会います。
おさげ髪だったので呼び名は おさげ
時に悲しい目をする おさげ が気になり、
一緒に学園祭を回りたいという彼女の頼みをきく約束から、ふたりの物語がはじまります。
人付き合いに冷めている俊樹ですが、親友礼治、礼治のバンド仲間、学校に住みついている白猫、との交流が極上の学園ラブストーリーに繋がっていきます。
結末は所謂ハッピーエンドとも違う結末なのですが、見て良かったと思える傑作です。
現在はパソコンだけでなくスマホでもこの物語は(無料で)楽しめるそうなので、
是非ご覧になっていただけると幸いです。
ヒトナツの夢 a dream of summer スマホ対応
大事なことなので2回言いますが、無料で遊べますので夏にぴったり ヒトナツの夢 はちゅうのオススメです。
2005年の夏に公開された ヒトナツの夢 はフリーゲームなのにフルボイスということで驚かされた記憶があります。
(当時はフルボイスは有料のゲームしかなかったはず)
また劇中の字幕セリフが縦書きというのが当時初めてみたものでした。
業界のことはあまりわからないのですが、当時他の作者さんとの差別化が出来ていた彼は、
シミュレーションフリーゲームの第一人者だったのではと思っています。
ネットで調べて見ると現在も活動されているようなので興味ある方は是非ご覧になって下さい。
昔の夏のことを思い出せば…
毎日仲間達とサッカー、野球と好きなだけ遊んで楽しんだくせに、
ヒトナツの約束を夏休みに女の子と、子供時代にしておくんだった、
と真剣に悔やむ、無いものねだりの ちゅう でした。
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