lupin & bettyblue

映画・ドラマ・アニメ

※この記事にはプロモーションが含まれています。

昨年2024年の始まりは、能登半島地震と羽田の日航機接触事故と、

正月早々精神にくる不安なスタートだったわけですが、

2025年は比較的穏やかな新年を迎えています。

年始年末は毎年、映画三昧になる傾向があったのですが、

今シーズンは何故かゲーム機を引っ張りだしてきて昔のゲームで遊んだり、

寝っ転がって YouTube ばかりのぐ~たらな時間を過ごささていただきました。

久しぶりに平和を感じるスタートともいえるのでしょうが、

ただ映画は年末からあまり見ておらず、

31日に、ノルウェーの イノセンツ というサイキックスリラーと

年を明けた2日に、本日ご紹介いたします 自由を愛した男 という映画を観ただけでした。

義務感や縛り付けで映画を観るのも嫌なので、

今年は気楽に映画を観て

気楽に音楽を聴いて、

気楽に遊ぶ1年にしたいと考えています。

ということで、

本年もブログ「故障中ですが」をよろしくお願いいたします🙇


イノセンツ という映画も面白い作品ではあったのですが、

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超能力を使えるようになった子供たちが、

次第に仲違いして、危害を加えるようになるという、

ちゅうの苦手な 子どもを使った争い(殺人含む)でもあったので、

新年一発目に相応しくないかなぁと

自由を愛した男 をご紹介することにしました。

ですが、イノセンツも日本のアニメ風な展開の良作品でしたので、

興味のある方はご覧になってみて下さい。


自由を愛した男(原題 Libre)は、2024年公開のフランス映画。

自由を愛した男 prime video

ルパンを思わせる非暴力な強盗男のおしゃれでセクシーなこの物語は、

フランスの可愛い女優として有名なメラニー·ロランの監督作品になります。

🆘ネタバレ注意🆘

人差し指でハンドルを叩きながら、

運転席で忙しなく煙草を吸う若い美女。

セクシーリップの80年代ベティ·ブルーを想起させる彼女は、

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スーパーの駐車場で人を待っているようです。

スーパーの中では、こちらもハンサムな男が商品を吟味。

同じように商品を手に取る大柄な黒人男性と目が合います。

緊張感が走る視線のぶつかり合いは、

強盗スタートの合図でした。

黒人男性がスーパーの管理者の部屋に銃を持って押入り制圧、

と同時に店舗の方では、ハンサムな男が強盗を宣言、

こちらも銃を取り出し

各レジ担当の従業員にバッグを渡し、現金や小切手を積めさせます。

顔を隠すこともなく、手荒い素振りを見せることもなく、

淡々と強盗を進めた二人組は、

待たせていた女性の車に乗り込み、すれ違うパトカーを横目に

まんまと逃亡を成功させます。


警察署では、容疑者の顔が割れており、

アルジェリア生まれのブルーノ·スラクという男だといいます。

彼は前科者で、更に最近十数件もの強盗の容疑もかかっていました。

実行犯ブルーノの顔を近くで見た二人のレジの女性が署に呼ばれていたのですが、

女性たちがブルーノについて話すことは、

彼のルックスのことばかり。

強盗の情報を取るのに、礼儀正しくハンサムだった、という言葉に呆れる警部でした。


青い瞳を持つ美青年であるブルーノは、

強盗の時の運転手を担うアニーと恋仲でした。

二人は、強盗のパートナーである黒人のドラゴとその彼女マリカ(アジア系?)の4人で、

田舎の砦的隠れ家で自由な生活を満喫します。

隠れ家でのブルーノの行動や言論から、

弱者を強者から解放したい(強盗の理由だったり小切手を破り捨てたり)

という社会に不満をもった考え方が透けて見えます。

その辺りはアニーや仲間たちと意見が分かれるところなのですが、

基本的には頼れるリーダーとして信頼されているようです。

そんな中、4人の砦にブルーノの友人パトリックがやってきます。

友人面してやってきたパトリックは、ブルーノ以外の仲間からはあまり歓迎されていません。

(後で分かるのですが彼はヤク中)

一度そのパトリックを連れて強盗に行くのですが、

彼の不安な様子が客に伝わり、いつものペースで強盗ができなかったことがありました。

普段は銃は見せるだけで、実際使うことはなかったのですが、

パトリックは焦りから発砲してしまいます。

このことがこの強盗グループの結束を混乱させていきます。

そんなことがあった夜中に、ぱっと目が醒めたブルーノは、

直感で警察が来ることを感知し

仲間と一緒に砦から逃げることにします。

道中車でパトカーとすれ違ったところを見ると、

どうやら一同はブルーノの直感に助けられたようです。

新天地への移動は、ちょうど行き詰まっていた彼らに必要なことだったのかもしれません。


舞台をパリに移すことにしたブルーノの仲間たちは、クラブでハメを外しています。

ブルーノとドラゴはパリでの強盗の話をするのですが、

田舎と違い客の多いスーパーの強盗は難しいのでは、と考えているようです。

そんな話をしていると、ヤク中パトリックがクラブの客と揉め事を起こしてしまいます。

揉めているスティーヴ·サラエボという男を知っていたドラゴの仲裁が縁で

サラエボと意気投合したブルーノは彼を強盗仲間に取り込みます。

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パリでの新しい仕事は宝石店強盗

サラエボの仕事振りもありスムーズに進んだ初めての宝石店強盗でしたが、

前記のクラブでの会話を聞いていた男の密告があり、

パトリックドラゴブルーノアニーとそれぞれ別々に警察に捕まってしまいます。

ずっと彼らを追っていた警部補と初めて対面するブルーノとアニー。

アニーの方を責めてくる警部に我慢ならなくなったブルーノは、

アニーの解放を条件に“全て話す”と約束します。

こうしてブルーノは牢獄に囚われることになります。


刑務所では、同室のジャン·ルーという年配の男と親しくなり

一緒に脱獄を企むようになります。

6年の月日が流れたある日、準備していた脱走を試みるのですが、

最後の塀をジャン·ルーが乗り越えられず、

ブルーノだけが脱獄することになります。

彼を置いていけないとブルーノはいいますが、

ジャン·ルーには、最後の壁を乗り越える力が残っておらず、

“1人で行け”とジャン·ルー。

“必ず迎えにくる”とブルーノ…

サラエボの車に飛び乗ったブルーノは、脱獄に成功することになります。

この脱獄を機に、

ブルーノとサラエボは最強コンビを組み、宝石店強盗を繰り返していくことになります。

新聞でも取り上げられ、一部からはヒーロー的な扱いを受けるようになります。

二人のハイライトともいえる出来事は、刑務所から一緒に逃げることが出来なかったジャン·ルーを解放したことでしょうか。

サラエボが面会をする形からの取っ掛かりで、

刑務所を正面突破の正攻法でジャン·ルーを確保する最強コンビ。

迎えに行く、という約束を果たしたブルーノは、ジャン·ルーと喜びの再会をします。

サラエボやアニーも初対面とは思えないほどの喜びよう。

偽装パスポート、リオ行の片道切符と金を渡し、ジャン·ルーを男泣きさせるブルーノ。

この頃は、怖いもの知らずのブルーノとサラエボのコンビに見えました。


その後、盗んだ宝石の取引の時に、交渉相手側に裏切りがあり、

またしてもブルーノは警察に捕まってしまいます。

今までの余罪がどんどん明らかになっていく中、

初期のスーパー強盗の方の実刑判決で、刑務所に送られることになります。

列車で護送されるのは、ブルーノと最初の相棒ドラゴ、ヤク中のパトリックの3名。

警察の方はいつもの警部補が万全を期して護送するのですが、

またしても救世主サラエボが現れ、ブルーノたちを解放します。

因みにドラゴは、逃げることはせず、刑期を全うする決断をし、

又、アニーの方も警察の方にマメに定期出頭するようになったりと、(執行猶予のため)

仲間たちの心情に変化が見られ初めます。

アニーは、ブルーノと共に訪れたバカンス先でも、強盗をする彼を批難しています。

ドラゴもアニーも手を洗おうとしているのに、何かに取り憑かれたかのように犯行を繰り返すブルーノ。(とサラエボ)

ブルーノは、この後も犯罪に手を染めていくのでしょうか

そして、犯罪を良く思わなくなっているアニーとの関係はどう変わっていくのでしょうか

破滅的な道のりを進むブルーノとサラエボのコンビに明るい未来はあるのでしょうか

続きは是非とも映画を見て確認していただきたいです。

自由を愛した男 prime video


この映画で印象的だったのは、

ヒロイン役のアニーが、前述のベティ·ブルーという映画のヒロインとダブることでした。

ベアトリス·ダルという女優が演じたベティという女性は、とてもインパクトのある役だったのですが、

意図的に外見をベティに寄せているとしか思えないほど、ダブって見えるのですね。

セクシーな唇の強調や激しいベッドシーンといった共通点が多いのですが、

今作においても、男女の愛の大きさ(本気度)が上手く強調されているように思います。

主人公ブルーノのハンサム偏差値の高さと共に、このアニーのセクシー&キュートの人物設定が、

この映画の魅力を高めているように思います。

もちろん絵的感覚だけに優れている作品ではなく、

内面的な人物の設定においても、魅力的なキャラクターが多い作品です。

(強盗は犯罪ということは差し引かなければなりませんが)


この映画は、80年代に実在したブルーノ·スラクという強盗犯の実話がベースとなります。

警察の拘束から何度も逃れ強盗を重ねる彼にフランス国民は注目、

犯罪者という側面と同時に、恋人アニーとの純愛を貫く彼は、自由の象徴にもなったようです。

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ベティブルー風のセクシーヒロイン

を足し算して

フランス的内省要素を差引いた

おしゃれなフランス映画に仕上がっています。


強盗といった犯罪行為はともかくとして、

おしゃれをして、

美しい彼女をつくって、

人生を楽しんで

人を愛して愛される、

自由で愛に溢れる主人公のように生きてみたかった

と思うばかりの ちゅうでした。


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