最も不愉快な15曲

音楽

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こんな極端な冬は今までありませんでした。

1年で一番寒いこの時期に、プラスの気温

しかも10℃を超えるというのは、ちゅうの住む寒冷地では考えられることではありません。

今シーズンの冬を一言でいうと、とにかく極端

最初に話した、一番寒い2月の中旬において、今までなかったような気温上昇

雪の降る回数が極端なほど少ない。但し降るときは大雪

気温は例年になく暖かい。但し寒い時は極端に寒い

の3点です。

冬だけではなく、昨年の夏の異常気象に続いての、

この有り様は、とにかく極端両極端です。

地球温暖化が巻き起こすと云われるこの異常気象は、

温室効果ガスの排出量の問題だということに疑いを持つ人は少数でしょう。

特にこういう気候変動を目の当たりにすると、地球を取り巻く環境を考えさせられます。


そんな地球温暖化の話をすれば、

歴史的に重要な人物、アル·ゴアという米国の政治家を思い出します。

この方、色々な面で有名な方なのですが、

不都合な真実 という映画でノーベル平和賞を受賞したことが一番でしょうか。

地球温暖化を世界に知らしめた功績が評価されています。(大功績だと思う)

彼は、政治家時代のあとに、環境問題に取り組みノーベル賞の栄誉を掴んだ偉人です。

Bitly

政治家時代では、ビル·クリントン時代の副大統領を務め、

その後、米国民主党の代表として、大統領選を戦います。

ジョージ·W·ブッシュ と大接戦を演じるも、落選。(ホントの大接戦)

以後政界から離れていくことになりますが、

冒頭の環境問題を、その後のライフワークとしていくことになります。

この方、ある意味 両極端な方 でして、立派な政治実績やノーベル賞の名誉があるのに、

問題発言があったり、大口をたたいたり、色々やらかすタイプの人です。

米国以外では偉人、米国ではあまり評判は良いとは云えない人なのかも知れません。

支持者は多いけど、嫌う人も多い天才タイプの政治家なのかもですね。

そんなアル·ゴアが議員活動をしていた1985年、

妻であるティッパー·ゴアが始めた 魔女狩り がその原因のひとつになるのでしょうか。


ティッパー·ゴアは、他の政治家(超党派で)の妻たちと、

Parents Music Resource Center (PMRC)という悪名高い委員会を設立します。

PMRC は、

過激な性的表現暴力表現ドラッグ使用やアルコール過剰摂取の讃美、悪魔的表現

などの影響下にある音楽CDレコードに、PMRCのステッカーを貼り、

子どもたちを守るという目的がありました。

しかし過度に表現の自由を侵すと多くのミュージシャンの反発を買いましたが、

PMRC は政治力で反対を押し切り、検閲が行われることになります。

そもそもの始まりは、

ティッパー·ゴアが、米国歌手 プリンス ダーリン·ニッキー という性的な内容の曲を聴いたことにあるようです。

この流れから議員の奥さまたちの PMRC がスタートします。

特に

プリンス が絡む性的表現

80年代の米国歌手の マドンナセックスシンボルアピール

80年代に台頭してきた ヨーロッパのヘヴィメタルバンド暴力性悪魔的表現

アメリカのヘヴィメタル形態グラムメタルLAメタルセックス·ドラッグ&ロックンロール

などが目の敵とされます。

プロテスタントである彼女は、悪魔的な存在に対しても強く懸念を持ったと言われています。

そんな彼女が嫌う代表的な曲は、

PMRC の最も不愉快な15曲 ということで、PMRCより発表されます。(聴いたらダメだよって感じか)


最も不愉快な15曲 はコチラで聴くことが出来ます👇👇👇

PMRC’s Filthy 15
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その15曲は

1. プリンス / ダーリン·ニッキー (セックス表現)

Bitly

2. シーナー·イーストン / シュガー·ウォールズ (セックス、プリンスが絡んだ曲)


3. ジューダス·プリースト / イート·ミー·アライブ (セックス


   ヴァニティ / ストラップ·オン·ロビー·ベイビー (セックス、プリンス絡み)

※コチラの曲はプレイリストに入っていません


4. モトリー·クルー / バスタード (暴力表現


5. AC/DC / 欲望の天使 (セックス

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6. トゥイステッド·シスター / ウィアー·ノット·ゴナ·テイク·イット (暴力


7. マドンナ / ドレス·ユー·アップ (セックス

Bitly

8. W.A.S.P. / アニマル(ファック·ライク·ア·ビースト) (セックス


9. デフ·レパード / ハイ·アンド·ドライ (ドラッグアルコール表現)


10. マーシフル·フェイト / イントゥ·ザ·コヴェン (オカルト表現)


11. ブラック·サバス / トラッシュド (ドラッグアルコール


12. メリー·ジェーン·ガールズ / イン·マイ·ハウス (セックス


13. ヴェノム / ポゼスト (オカルト


14. シンディ·ローパー / シー·バップ (セックス、この曲は違うがプリンスとの共作有)

Bitly


目の敵にされたプリンス絡みが4曲ヘヴィメタルが9曲と大半を占めている結果は面白いです。

有名なアーティストばかりですが、

特に80年代を代表する大物

マドンナシンディ·ローパープリンス

ヘヴィメタル系の AC/DCデフ·レパードモトリー·クルー

この6アーティストは、皮肉にも世界的な売上、知名度を誇ることになってしまいます。

(デフ·レパード、モトリー·クルーは少し時間を置いてからの大ブレークですが)

キッズ達が逆に PMRCのシールの有用性を見つけた結果、と言えるのかも知れませんね。

Bitly

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このリストの中に、

メタルファンしか知らないであろう W.A.S.P.(ワスプ)というバンドがあります。

そのバンドの名前である ワスプ の言葉の意味は、

ホワイト(白人)W

アングロ·サクソン系(民族)A S

プロテスタント(キリスト教宗派)P

を意味し、

英国から建国前のアメリカに渡った人たち、

つまり現在のアメリカの上流階級を意味する言葉です。

プロテスタントは、マルチン·ルターの宗教改革でカトリックから分離、生まれた宗派で、

厳格なことでも知られますが、その厳格さが音楽の自由を奪ったのでしょう。

厳格、故に音楽の奔放さを許せない。

そういうワスプな ティッパー·ゴアらが、PMRC で W.A.S.P. を弾圧するのが、

とても滑稽に映るのです。

元の国(英国)で迫害を受けたプロテスタントが、自由の国(米国)を創る。

プロテスタントは支配者となり、

支配者(富裕層)が 自由を具体する音楽を、

神の名のもとに 迫害する。

迫害されたバンドは W.A.S.P. と。

そういえば、

80年代のヒット映画の フットルース も正しくこんな映画でしたね。

厳格な牧師さん(好きな娘の父)と、音楽、ダンスを愛する主人公の対立から始まる物語でした。

ちなみに夫、副大統領の アル·ゴア もこのPMRCに力を貸していく訳ですが、

これが不人気の理由というのは確実にありますね。

ティッパー·ゴアの名前が出てくる歌や、アーティストのインタビュー記事をどれほど見てきたことか。


最も不愉快な15曲を発表するほど自由創作に不寛容だった妻を持ち、

そんな妻を支援してきたことこそが、

アル·ゴアにとっては 不都合な真実 だった、と思うしかない ちゅう でした。

(今は別居中とのこと)


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