狂気

映画・ドラマ・アニメ

夢見心地な老婦人

ジョイスの不幸な過去やかわいそうな場面を目にしているだけに、彼女だけのせいにも出来ず、かといって彼女のやる事なす事共感出来ることはほとんどなく、嫌悪感ばかり透けて見える不思議な主人公でした。老人と若者の溝が大きくなるような不安も感じてしまう映画ではありますが、ジェネレーションギャップを煽る作品では決してありません。
映画・ドラマ・アニメ

隠し子と

原作小説の原題は「嘘」。対して映画のタイトルは「かくしごと」。かくしごと というタイトルだと 久米田康治の漫画やアニメの影響をどうしても感じてしまうところですが、今回の映画では、隠し事、書く仕事 の他に隠し子 という意味合いもあるのかな、と思います。千紗子目線や視聴者観点からみれば、千紗子と拓未の美しいヒューマンドラマかもですが、千紗子から離れた完全な第三者観点から見えてくるものは 神隠し的な事件性。
映画・ドラマ・アニメ

関心領域 について

この映画は何を伝えたい映画なのか、少し考えさせられました。ちゅうが感じたのは ヘス一家が受刑者(ユダヤ人)の犠牲の上に成り立つというナチスの問題というよりも、今の時代においても普通にあり得る 人間の普遍の問題じゃないか、ということでした。我々が口にするコーヒーやカカオは、少し前までは黒人が搾取されて成り立っていたことは、昔歴史の授業で習った黒人奴隷と構図は一緒、ということを知っていたはずです。
映画・ドラマ・アニメ

She can never die

エヴァンの恋物語という観点からみれば、不老不死よりも、人外との恋の方が問題になるのでしょうから、本作品は人外とのラブストーリーに近い作品なのかも知れません。ただルイーズの立場から見てみれば、モンスターという現実は大問題なんですが、不老不死の現実の方がめちゃくちゃ重いはずです。
映画・ドラマ・アニメ

カレンダー·キラー

目覚めた彼女は、すぐに薄汚れた壁に描かれた赤い文字の羅列に目をやります。“12月6日 彼か君か どちらかが死ぬ”という血で描かれたような文面とともに、彼女と彼女の旦那らしき人物とのツーショット写真が貼られており、写真に映る二人を切り裂くように、十文字が描かれています。こちらも血文字のような十字架…
雑記

dark hero

政治家といえば、信念を持った人が多いのでしょうけど、出世していく度に、所属する党の意向やしがらみが出てきて、どうしてもブレが出てくるタイプの仕事だとは思っています。例えば、現在の石破総理は、自分の信念に基づいてブレなくやりそうな人だと以前は...
映画・ドラマ・アニメ

孵化そして変態

最近、二つの「変態」に関する映画を観たので作品の紹介をしたいのですが、最初に、変態に関する映画と変態映画は全く別物なのでお断りしておきますね。オタマジャクシがカエル、みたいな生育過程で形態を変えていく方の変態の話です。ちゅうが観た二本の映画...
映画・ドラマ・アニメ

ラスボスアグネス

子を抱えた女が預言者に問いかけた 子供とは何か を預言者は答えた  “子はあなたの子ではない 生命の希望そのものの息子であり娘なのだあなたの分身ではない あなたと共にいるが あなたの物ではない愛するのはいいが 考えは与えるな 子には子の考え...
映画・ドラマ・アニメ

人助けでも悪事は悪事

真夜中の大掛かりな検問。大きな事件があったのでしょうか。警察に止められたトラックを運転していたのは、性的指向に無縁そうな血だらけドラァグクイーン。(太ったローリー寺西?風)トラックの荷台を確認する検問の警察官。その中では、おびただしい数の犬...
映画・ドラマ・アニメ

ロスト·フライト

この映画の最大のおすすめポイントは元MI6である チャールズ·カミングによる緻密な脚本から生まれたストーリーにあります。昔、ドゥテルテ政権時の、イスラ厶教分離独立派のドキュメンタリーをテレビで見たことがあったのですが、正にその時の映像と今回の映画の映像の世界観がとても近いと感じました。英国の秘密情報部の出身者の脚本ですから、当たり前ちゃ当たり前なのかも知れませんが、
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