どちらかというと不安で始まった今年の交流戦。
岡田前監督の二年間は負け越し(23年 7勝10敗1分、 24年 7勝11敗)というデータと、
いきなりパ·リーグ首位の新庄日ハ厶との対戦から始まるということで
結構心配をしていたわけですが、
日ハム、オリックスの6連戦を5勝1敗という最高に近いスタートを切ることが出来ました。
才木、石井の完封リレーから始まり、
デュプランティエ、村上(勝てなかったけど)、石黒、伊原の力投という投手陣の頑張りが凄かったですが、
大山の復調、満塁男 木浪のサヨナラタイムリー、近本の1000本安打、熊谷·坂本の印象的な活躍などなど 打撃陣の活躍もありました。
しかし、
なんと言っても、
佐藤、森下のここぞの場面での勝負強さに尽きる序盤戦といえるでしょう。
こんなに頼もしいバッターは、敵チームになりますが、ヤクルト 村神様以来でしょうか。
村上はその時、三冠王を獲り ヤクルト リーグ優勝の原動力となりました。
(その時やられたのは矢野タイガースでしたね)
あの時の村上のような凄まじい勢いを感じる 佐藤と 森下には、
ライバルとして競い合いながら切磋琢磨して、阪神タイガースを高みまで引き上げて欲しいです。
昭和の ON (王·長嶋)のように、
令和の SM (⁉)
で歴史に名を残すバッターに成長して貰いたいものです。
このように最高に近い形で交流戦は始まったように見えますが、
藤川監督の右の中継ぎ投手が足りないという話が、ずっと気にはなっていました。
昨年活躍した ゲラが、シーズン序盤から戦力となれずということもそうなのですが、
昨年の 桐敷、石井と登板の多かった2人の左右ピッチャーの負担緩和のため、
枚数を増やすという話が上手くいっていないということなんでしょう。
左ピッチャーに関しては、桐敷と 及川という軸が出来ましたが、
右ピッチャーは 石井の他にもう一人が決まらず、やっと 湯浅が使える目途がついたというところでした。
ただ抑えの 岩崎の劇場化が目立ち初め、石井が抑えを担うケースが増え
ちょうど右のもう一枚探しが再発したというところでもありました。
新人 工藤には何度もチャンスを与えましたが、モノにならなかったというのが響いている感じがします。
自分の後継者的な思いがあったのでしょうけど、
新人には酷と思われる場面で何度か失敗しちゃってますからね。
もう少し大事に出来なかったのかなぁと思ったり。
話を交流戦にもどして、
こういう台所事情でのオリックス戦での 石井投手の負傷退場…
復帰のタイミングを探るのが難しい頭部への打球直撃ですから
復帰時期が全く読めずというのが歯痒いですが、
望むのは石井投手の安全のみ…
確実に復帰出来る場面での帰還を球団にはお願いしたいです。
石井選手には辛いことでしょうが、時間がかかっても焦らず不安を取り除いていただきたいです。
応援しています。
そして、交流戦序盤で右の 石黒が良いピッチングをしたと喜んでいたら
脇腹の筋損傷で抹消 というニュースがオリックス3連戦の後すぐにやってきて、
更、に次なる西武3連戦でまさかの3連敗を喫することになるとは思いもしませんでした。
しかも悪い感じの負け方…
桐敷の滅多に見ないノックアウト逆転負けと(アウト1つで自責点4は引っ張り過ぎかな)
湯浅で塁を埋めてしまい、13日登板のなかった岩崎を出してサヨナラ負け…(逆転負け)
3戦目は、勢いに乗った西武を好調 デュプランティエが止められず
あっさり3連敗…
何度か流れを断ち切るチャンスはあったと思うのですが、
やることなすこと裏目に出た感じ、でした。
次の楽天戦では、悪い流れを切って心機一転再スタートして貰いたいです。

心配なのは、桐敷と 岩崎かな。
あんな打ち込まれる桐敷を見たことがなかったですから。
そしてその時思い出しのは、金本さんが 藤波を交代させなかった試合のこと。
今回も 桐敷を交代させてあげて、って思わされました。
(先ほど書いた 新人の 工藤の交代タイミングもそう)
岡田監督時代にはあまり感じなかった
“交代遅くない?”
ですね。
岩崎ついては、しばらく登板無しからの、
ワンアウト満塁での登板は、岩崎がどう感じたのか不安になりました。
打たれた時のあんな彼の顔、見たことがないように思いましたし…
去年までだと意気に感じてマウンドに向かえたと思うのですが、
この時はどうだったのかな、と。
藤川球児なら、こんなケースも抑えてきた人だから、
求めることが大きいのは分かるような気もするのですが…
問題なければいいのですが、心のケアの方上手くやって欲しいです。
野手陣は上手くコントロールしているように見えるのですが
正直なところ、投手陣の方が少し心配です。
悪いことばかり書いた西武戦でしたが、
第2戦の “伊藤 復活”はチームにとって最高の朗報だったことも忘れてはなりません。
岡田政権時は苦労することになった伊藤ですが、
西武戦の力投は、2、3年前の良い時を思わせるピッチングでした。
ストレートが140後半のスピードが出て、四死球1、
7回2/3 を 100球程度でまとめた投球は、まぐれで出来るモノではないでしょう。
2軍戦の数字を見て大丈夫かな、と心配していたけれども実際に見て、
更に尻上がりに調子を上げているのを見て、
自分のピッチングを思い出しながら投げているのだと強く感じました。
調子の良し悪しはともかく、最近まで苦しんだ長いトンネルに戻ることはもうないのだと信じたいです。
門別には残念でしたが、伊藤が6番目のローテにハマってくれれば、
ビーズリーを中継ぎに回すことも可能かと思います。
ビーズリーの気持ちの方が複雑そうな気もしますが、そこは首脳陣の腕の見せどころですね。(先発の思いが強いと聞いたことがあり)
ちゅうは、伊藤が中継ぎでも面白いように思います。
日本シリーズ第七戦の、3回無失点の好リリーフは、
ノイジー3ラン
青柳先発好投
と並んで、日本一を決定づけたものでしたから、
あんなリリーフなら伊藤を後ろに回すのもアリ、と思ってしまいます。
西勇もそう。
戻ってきたなら後ろの方でも使える万能タイプだと思っています。
左右の優越は考えるほど余裕はないと思うので、とにかく中継ぎを厚くして一丸となって欲しいです。
それが先発に戻る近道にもなると思ってもらって。
タイガースの投手陣はナンバー1とか、ヤフコメでよく見かける意見ですが、
ちゅうにはそう思えません。
良いピッチャーがたくさんいる、という量の部分では同意ですが、
エース級のピッチャーは各球団にバラけているように思います。
例えばベイスターズと4戦戦うとなれば、
ジャクソン、ケイ、東 で来られれば、
村上、才木、高橋遥人で迎え撃って
全く互角だと思っています。
ベイにも良い中継ぎピッチャーはいますし、言うほどタイガースだけが優れているとはいえないと思っています。
抑えピッチャーもそう。
岩﨑が他球団の選手であれば、どこにいても勝ちパターンの投手ではいれるかと思いますが、
抑えピッチャーとして使うチームは少ないと思います。
タイガースの投手陣は質、量ともに多いとはちゅうも思っていますが、
日本代表に選ばれる投手はそれほどいないのでは、と思います。(今なら野手の方が多いかも)
繰り返しますが、
12球団一番の投手陣は“?”です。
12球団上位の投手陣なら、同意ですね。
今でもタイガース投手陣を楽観視している意見がありますが、
結構厳しい状況でしょう。
ただ、2軍の選手が、先日の石黒のように続いてくれればという
そういった可能性が高いのはタイガースの質、量の賜物ですよね。
そこら辺の底上げや、配置転換を受け入れてもらってチーム力をキープして欲しいです。
特に今年のタイガースは、ブルペン投手がカギを握ると予想します。
石井や遥人が戻ってくるまでは、尚更全員野球で乗り越えていただきたいです。
ただ今回の交流戦に関しては、
負け越してもしょうがないかなって思っています。
ヤクルトと並んで交流戦最下位の 楽天が次の対戦相手というのが救いとなれば良いのですが、
コンディション不良だった早川がそろそろ復帰しそうだからそこは不安といえば不安。
とりあえずは本日、13日の金曜日の楽天との初戦で、
エース村上が完投、完封勝ちでもしてくれれば、チームももう一度上昇気流に乗れるかも、です。
しばらくは先発陣に頑張ってもらって中継ぎの負担を軽くして欲しいです。
今日は 村上·サトテル·森下 に期待します。


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