今回は、
以前からやってみたかった「loser」のお題で Soundtrack of My Lifeを作成してみたいと思います。
「ルーザー」ですから
敗者、失敗者、負け犬 といったマイナスの失敗をしたり、不遇にぶつかってしまう 悲しい、辛い歌はもちろん、
それを乗り越えようと奮闘する歌、
好きな異性に首ったけ過ぎる 自分の弱さを感じる歌、
グッドルーザーや“敗者の美学”を感じる歌、
などなど
それらをまとめてプレイリストにしてみたいと思います。
一貫性をもってぶれなく日々を過ごす、そんな感じの曲が多くなりそうではありますが…
それでは、
どうぞ今回も最後までお付き合いください。
loser のプレイリストはコチラ👇👇👇👇👇
loserSince I don’t have you / The Skyliners
アメリカのドゥーワップグループ、スカイライナーズによる 1958年のヒット曲。
ロックンロールバンド、ガンズ&ローゼズのパンクカバーアルバムの一曲目でカバーしていたことでも有名です。
(パンクの要素は皆無ですが)
君がいなくなってから… の波状攻撃が続く極上失恋ソングのコーラスを聴いていると、普通に涙腺が緩んできます。
Moonlight in Samosa / Robert Plant
Mystifies Me / Ron Wood
どちらも超大物バンドのメンバーによるソロアルバムから。
ロバート·プラントは、Led Zepplinの唯一無二のボーカリスト。
メンバーの死でバンド解散に追い込まれてからの 最初のソロアルバムになります。
レッド·ツェッペリンの雰囲気を残した好アルバムでしたが、評判があまり良くなかった記憶があります。(個人的には大好きなアルバム)
悲しげなメロディが彼には似合っています。
ロン·ウッドは、ミック·ジャガー、キース·リチャーズの両巨頭と共に
ローリング·ストーンズを支え続ける縁の下の力持ち的ギターリストです。
“双子”と呼ばれている キースと ロン·ウッドは、絶対的なコンビネーションをもっていますが、
それは、誰とでも打ち解けてしまう ロン·ウッドの人垂らしの性格によるものも大きいと思います。
とにかく交友関係がハンパなく広いことで有名なお方。
今回の ミスティファイズ·ミーが収録されているソロアルバムの邦題が
「俺と仲間」(原題 I’ve got my own Album to do)というのも彼らしいのです。
“俺を惑わさないでくれ” としゃがれ声で歌うロン·ウッドが、
ルーザーに一番近いのかな と思ったり…
Ballad in Urgency / The Black Crowes
Wiser Time / The Black Crowes
Still got the Blues / Gary Moore
90年代の原点回帰ブームの時に、愛を出し過ぎちゃったアーティストが彼ら。
ブラック·クロウズは、ジョージア州はアトランタ出身。
サザンロック、ブルースロックなどのルーツを血肉とするロックバンド。
バカ売れするようなバンドではなかったけれど
強力なボーカルがいて、渋めのロックを決める本格的なロックバンドというイメージかな。
この頃のアルバム(次のアルバム含めて)がフォーキーでオリジナリティの高めな曲が多くて、
個人的には良い時代だったかな、と思いましたね。
(曲作りはあんまりオリジナリティ感じない兄弟だったかな)
今回の2曲は タイトルに合うことはもちろん、曲間の構成が好きで、この2曲の出番を待っていたところでした。
ちゅうにとっては、合わせて一曲になる名曲。
ゲイリー·ムーアは、70年代に有名ロックバンド(シン・リジィ、コロシアムⅱなど)を渡り歩き、
80年代頃からはソロの活動を始めたハードロック系のギターリストでしたが、
90年代に本格的なブルースアルバムを出して回りを驚かせます。
今回の曲は、泣きのギターが炸裂するブルージーなロックナンバーです。
Downtown Train / Tom Waits
King of New York / The Quireboys
ニューヨークを舞台にした2曲。
トム·ウェイツは、アメリカのシンガーソングライターで、
ローリング·ストーン誌の“歴史上最も偉大な100人のシンガー”に選ばれています。(82位)
酔いどれ詩人 の異名を持つ彼は、独特の歌唱とジャズ風なピアノで、人間の生き様を諭す今回のテーマにぴったりのアーティスト詩人。
今回の曲を収録しているアルバム レイン·ドッグは、ちゅうオススメの名盤です。
クワイアボーイズは、英国の典型的なロックンロールバンドとして長く活動しましたが、
主要メンバーの死や解雇などがあって、これからの活動が不安視されています。
キング·オブ·ニューヨークは、
ニューヨークの王を名乗る悲しい男の物語…
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Perfect Day / Lou Reed
Life on Mars?/ David Bowie
Wild is the Wind / David Bowie
デヴィッド·ボウイ絡みの3曲。
ルー·リードは、アメリカのロックミュージシャンですが、英国人デヴィッド·ボウイが師匠扱いをする オルタナ系の始祖的ミュージシャン。
ボウイと同世代ですが、ヴェルヴェット·アンダーグラウンドのヒットで、ルー·リードの方が先に世に出ていましたから。
彼のソロのセカンドアルバムが、今回の曲を含む トランスフォーマーで、
ボウイ(と ミック·ロンソン)がプロデュースしています。
(アルバムジャケットは、ミック·ジャガーが撮影)
退廃的な曲が多い両者ですが、 ボウイは なんでもありのスターでしたから、一概にソックリとは言えないですが、
感性が近い二人だと思います。
ボウイの方の2曲は、
フランク·シナトラの名曲 My Wayと同じコード進行ながら、世の中を皮肉った 火星の生活(life on Mars?)と、
西部劇映画で使われた曲をカバーした 野性の息吹(Wild is the Wind)。
どちらもいい感じ(暗)に仕上がっています。
Here Comes the Night / Blues Pills
Dethroning of the Party Queen / Rosalie Cunningham
ちゅうがオススメの女性ボーカルが二組。
ブルース·ピルズは、スウェーデンのハードロックバンドで、名前の通りブルージーな原点回帰のオススメバンドです。
昨年発売のフルアルバムは、良い評価が出来ず ちゅうの年間アルバム選びから外れてしまったのでしたが、
配信が始まったばかりのこの曲は、
以前感じていた時のような最高の出来上がりに戻っています。
次のアルバムは期待したいです。
ロザリー·カニンガムは、パーソンというストーナー系のバンドのボーカル&ギターリストでしたが、
最近はソロ活動が増えています。(パーソンは解散した説もあり)
ちゅうの超オススメアーティストなので、是非とも聴いていただきたいのですが、
彼女のソロのファーストアルバムに収録されている今回の曲は、Dethroning of the Party Queen で、
パーティークイーンの失脚(退位)の意味になります。
これこそ loser かなと思います。
サイケデリックな彼女の魅力に取り憑かれちゃってください です。
Wicked Love / Sara Bareilles
All By Myself / Eric Carmen
Nothing Rhymed / Gilbert O’sullivan
高名なシンガーソングライターによる loser曲 3曲。
サラ·バレリスは、多くのヒットシングルを持つ米国の女性シンガーソングライター。
好きだった男の“邪悪さ(wicked)”に気付いた女の力強い反攻ソング。
男目線で聴いて、こんなに拒否されるのかと
思わず敗者気分になってしまう この曲は、
アルバム アミッド·ザ·カオス の中で一番のお気に入りの曲であります。
この曲に元気を貰った女性が多くいるんじゃ と思いますね。
エリック·カルメンは、自身の曲のみならず他人への提供曲も多いソングライター。
一時期、映画のサントラのクレジットで、彼の名前を何度も見てきました。
フットルース という大ヒット青春映画がありましたが、
その劇中歌 Paradise も彼のペンによるもの。
自身の最大ヒット曲 オール·バイ·マイセルフが今回の曲なのですが、
普通にバラード曲の大傑作。
良い曲を書くシンガーソングライターで間違いありません。
ギルバート·オサリバンは、alone again の作者で知られる英国のシンガーソングライター。
彼の曲の多くにあがってくるテーマが“孤独”
だと思うのですが、
そういう意味では、孤独が色濃く出ている アローン·アゲインの選曲もアリだったですね。
今回は、英国人の豊かな生活の中で、貧困に喘ぐアフリカの子供たちを思う Nothing Rhymed の方を選曲しました。
こちらでも彼は苦悩しています。
I Will Follow / Andy McCoy
Don’t Ever Leave Me(Live)/ Hanoi Rocks
Trail Of Tears(Live) / Dogs D’amour
Walk Away / Tyla’s Dogs D’amour
ルーザーであることに誇りを持つ2バンド。
ハノイ·ロックスは、フィンランドの(バッドボーイズ)ロックンロールバンドで、今も世界的な人気をもつ稀有なバンドです。
中心的な存在である アンディ·マッコイは、ハノイ·ロックスのギターリストにして メインコンポーザー。(ハノイのvoは、マイケル·モンローというこちらも大物)
ロックンロール系のバンドにしては、天才肌の作曲家であるアンディは、
ルーザー視点の切ないメロディや詞が多く作られてますね。
アンディのソロから一曲 アイ·ウィル·フォローと、
ハノイから一曲 ドント·エヴァー·リーヴ·ミー(Live)を…
ハノイ·ロックスの華麗さはないものの、より悲しみをのせた哀愁のロックンロールバンドが、英国のドッグス·ダムール。
リーダーでボーカルの タイラも、アンディ·マッコイ同様切ないメロディの書ける作曲家。
こちらもルーザー視点で アメリカインディアンを歌った トレイル·オブ·ティアーズ(Live)と
アルバムジャケットと曲調に哀愁を感じる Walk Away の2曲。
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Six Years Gone / Georgia Satellites
Gotta Say / Izzy Stradlin
ブラック·クロウズ同様、ジョージア州出身の懐古系ロックバンド。
黒カラスはファッションも気にするバンドだったけど、こちらはロックンロール一本の愛すべきバンドのイメージ。
ギターリストの リック·リチャーズ(名前が大物ぽい)のプレイスタイルが好きだと思っていたのですが、
ガンズ&ローゼズを抜けた イジー·ストラドリンと長くバンド活動しているところをみると、
イジーもリック·リチャーズも どちらも派手なロックスターよりも、
田舎のロックンロールが二人のやりたかったことなのかなって思ったり。
今回は、そのリック·リチャーズが在籍したジョージア·サテライツの曲から
振られた6年後の強がりソング Six Years Gone と、
リックが手伝う イジー·ストラドリンのソロアルバムから
不器用な男を演じる Gotta Say という曲を選曲。
どちらも負け犬の歌ですね、コレ。
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The Great Divide / Tommy Shaw
最後は、スティックスや ダム·ヤンキースに在籍していた トミー·ショウ。
2011年の 彼のブルーグラスのアルバムに収録されていた グレート·ディバイドが最後の曲。
“愛する人との死別”(なのかな?)を軽快なブルーグラス楽器で歌い上げるこの曲でプレイリストを締めますね。
雰囲気のあるなかなか良いカントリーソングです。
loser のプレイリストはコチラ👇👇👇👇👇
loser
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