スッキリしない夏

雑記

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夏の風物詩といえば、スイカ、かき氷、虫採り、夏祭り、盆踊り、etc…

と色々思い浮かびますが、

暑い夏の真っ昼間、

テレビから聞こえる 高校野球というものも

夏の風物詩 の一つと言えるのではないでしょうか。

夏の甲子園大会の砂埃とサイレンを聞くのが、

ちゅうが思う一番の夏の風物詩。

しかし

今年のその夏の甲子園大会において、残念な事件が発覚してからというもの、

ぼんやりと野球中継を眺めるスッキリしないナツヤスミを過ごしていました。

事件とは、広陵高校の暴力問題のこと。

地区大会で広陵高校に負けたチーム、

甲子園で広陵高校に負けた旭川志峯、

甲子園2回戦で当たる予定だった津田学園、

そして暴力に関わらなかった広陵高校の生徒たち(野球部員以外の生徒も含めた)、

の、全てに気を使わせ、誰も幸せになれなかったこの中途半端な大会辞退には、

ホントにがっかりさせられました。


この問題を

球児の不祥事問題 とするか

学校による隠蔽問題 とするか

SNSは悪という問題 とするか

に よって 見え方が様変わりしてきますね、コレは。

球児たちを責めるような論調をあまり見かけないのは幸いですが、

学校や高野連の対応に問題ありと考える、主にSNSで見られる意見と、

SNSが起こす悲劇と捉える学校、高野連、マスコミ側の意見と

二分化されている印象です。

権益側(学校、高野連、マスコミ)

vs

世直しSNS民

の構図を作って、

権益側が問題の本質を変えて、SNSによる脅迫・誹謗中傷に持っていこう感が滲んでる感じでしょうか。

それに対し、

潔く初動から学校側が手を打てば、そもそもこのような大きなニュースにならなかったというのが、

SNSの大半の意見。

大分噛み合わない感じですが、

こういった高校側の対応が被害者側に受け入れられなかったために、

SNSでの被害告白が起きていることを考えると、

校舎爆破の予告“のみ”を理由として、2回戦から辞退という発表はマズかったかな。

被害者の思いを、またもや無視したということになりますからね。

これでは被害者の声を代弁する民意が収まることはないのではないでしょうか。

ここまで来ると

7月に被害届が提出されたという警察の裁定を待つだけ。

何度も和解の選択肢はあったと思うのですが、

これが学校、高野連の選んだ道。

果たしてどのような結末を迎えることになるのでしょうか。


しかしこの話しはいろいろな問題を提起してくれましたね。

高野連のいう連帯責任の緩和は、とても良いことだと思うのですが、

今回の例ですと

高野連は、被害者ではなく学校の方に配慮した内容になっているように思えます。

これを防ぐにはやはり第三者的な立場の調査が必要になるのでしょうね。

また加害者の罰則を3か月という期間では、罰にすらならないのかも知れません。

サッカーなんかでは、地方大会は2軍や3軍で、なんて話しも聞いたことがありますからね。

それを欠場したって、大して影響はないのかも知れません。

球児の憧れである 甲子園大会を一度パス(直近の甲子園大会を辞退)、

くらいの罰が、ちょうど良かったのかも知れません。

どちらにしろ

今回の件を踏まえて新しいルール作りが必要になってくるでしょうね。

そして何よりも、

今回のような被害者がいるパターンの事件の時は、

被害届けを受け入れる第三者の窓口が必要でしょうね。

これは高校野球の不祥事だけの話しではなく、学校での“イジメ問題”なんかもそうなのですが、

何故こういった窓口がないのか、疑問しかありません。

これがあれば、今回の件がここまでSNSで騒がれることもなかったでしょうし、

旭川であったイジメ事件も、窓口が 学校や教育委員会だけでなく、

別の第三者があれば、

たくさんのイジメの被害を食い止めることができたのではないかと思ってしまうのです。

この辺りは高野連や教育委員会といったところよりも、国レベルの政治家ででも早急に進めて欲しいものです。


そしてSNSについての問題ですが、

先に、

社会のシステム(マスコミも)に欠陥があるからこそ、

SNSに助けを求めるという一面があることを忘れてはならない、と思っています。

今回の広陵高校の件もそう。

ジャニーズも兵庫県知事選挙も、この間の参議院選挙もそう。

社会のシステムや 大手マスコミが機能しないから、

SNSや週刊文春のような会社が闇を暴いていることを忘れてはならないと思います。

SNSのおかげで、そのマスコミの弊害も可視化されるようになっています。

ただSNSに問題があるのは事実。

SNSもマスコミも

どちらもそれぞれ良い面、悪い面を持ち合わせていますから

鵜呑みにせず疑ってかかることが必要なのは、どちらも一緒だと思っています。

 話しをSNSの問題に戻しますが、

広陵高校が2回戦辞退の理由に挙げている脅迫(誹謗中傷)について

これについては間違いなく高校側が被害者になりますから、早急な対応を願いたいです。

被害者との和解を求めるのとは別の話し、脅迫は決して許されるものではありません。

顔写真の拡散も 個人的にはダメだと思っています。

特に罰としての未成年者の写真公開は、どう考えても釣り合うものではないです。

ただ、

ここまで過激になってしまった理由も考えなければならないとも思います。

そう考えると

たかが甲子園のために、生徒を巻き込んでしまった学校の対応にはただただ失望するばかり。

この子たちが受ける罰の対価が 甲子園出場ならば、

とてもじゃないが 割りに合わな過ぎだと思います。


ちゅうは個人的に、加害者と呼ばれる生徒に関して複雑な感情を持っています。

彼らは、

被害者に手を出したという事実に見合う罰を受けなければならないこと

を前提としますが、

その上で甲子園を目指すことは悪いことではないと思っています。

ですから、

大人たちがキチンとした判断が出来、

子供たちが真摯に罰を受けたのならば、

甲子園出場も問題なかったのでは、と思っています。

罪の重さにもよりますが、

基本的には彼らが子供だという部分において、大人と同じ罰を与えることは反対の考えなので

相応の罰を受けるのであれば、復帰のチャンスを与える世界であって欲しいです。

今の世の中の流れは、

悪事に厳しいのは当たり前だとは思うのですが、

大人も子供も一緒くたに攻撃するのは違うと感じています。

もう少し優しい世界になってくれないかなぁという気持ちにもなった

悲しい事件でもありました。


それにしてもー

ここまでに大事(おおごと)にせずに、大人が止めてあげられなかったのかなぁ

と思うばかり… 

問題が小さいうちにその芽を潰していくというやり方を、

SNSの毒牙にかかる前に、もっと早く退場するという道を、

どうして学校・高野連はとらなかったのかが不思議でしょうがありません。

子供たちのことは二の次で、経営としての甲子園出場を重視した責任者の罪は重いでしょうね。

今後は、問題の初動での対応ということが、

この学校の対応を教訓とする、これからの令和式の危機管理になっていくのかも知れません。

ただ、

ほぼほぼ無実な事を、戦略的に謝っておくという場面も出てきたりとか、

そんなことにならなければいいんですけれども、

そういう人目を気にしながら生きていく世界になってしまうのかなぁと

少し不安も感じてしまった ちゅうでした。


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